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海外視察レポート

アメリカ東海岸グレートカンパニー視察セミナーレポート:2日目

片山 和也

更新日:2017.10.19

驚きのグレートカンパニー視察セミナー

 

2017年10月9日 (月)  このセミナーについて>>

 

視察2社目:Oculas/One World(オキュラス/ワンワールド)

特徴的なオキュラスの外観

オキュラスの内部の様子

オキュラスの地下にある駅改札

(1)オキュラス/ワンワールドの概要

  • 2001年9月11日に発生した世界同時多発テロにより、倒壊したワールドトレードセンタービルが再建され、ワンワールドトレードセンタービルとなった。
  • 倒壊したワールドトレードセンタービルの跡地は、そのまま国立9.11記念碑となり隣接して博物館もOPENしている。同博物館には多くの人が列をなし並んでいた。
  • また同多発テロにより機能不全となった旧ワールドトレードセンター駅が再建され、オキュラスという名の駅ビルとなった。
  • オキュラスの地下には駅改札があり、広い地下通路により商業施設ブルックフィールド・プレイスとつながっている。

(2)ブルックフィールド・プレイスについて

  • ワールドトレードセンター内にあるショッピングモールが、ブルックフィールド・プレイスである。
  • アップルストアやポールスミスなどのブランドショップが入居している。日本の鎌倉シャツも入居している。
  • 店舗へのヒアリングによると、テナントも全ては埋まっておらず物販は苦戦ぎみである。
  • オフィスビルの直下にある商業施設であることもあり、フードコートの利用者は非常に多い。近年の商業施設の傾向として物販よりも飲食、あるいは昨日視察したラウンドワンの様な娯楽施設など、モノを売るよりも体験を売る施設が善戦しているといえる。

通路壁面には長大な液晶パネルが

商業施設内部の様子

フードコートの様子

 

視察3社目:Bloomberg(ブルームバーグ)

(1)ブルームバーグの概要

  • 経済・金融情報の配信、通信社・放送事業を手がけるアメリカ合衆国の大手総合情報サービス会社。
  • 創業1981年、創業者はMichael Rubens Bloomberg氏。従業員は約19000名。

全面ガラス張りの同社外観

同社エントランスの様子

David Tamburelli氏による講演

(2)ブルームバーグの企業理念と文化

  • グローバルビジネスマネージャー David Tamburelli氏より講演。
  • 全てに透明性を持たせることをポリシーにしている。
  • また同社では「成功に結び付く価値」として次の4つを規定している。
    <成功に結び付く価値>
    1. Know the Customer 顧客を知る
    2. Innovate 革新の追求
    3. Collaborate 協力し合う
    4. Do the Right Thing 正しいことをする
  • 良い組織風土を広げていくことは、2万人近い社員を抱えている組織にとっては容易ではない。
  • その為にも同社では透明性を重視する。例えば個別のオフィスを持たず、会議室もガラス張りにしているのはその姿勢の表れ。

(3)ブルームバーグのビジネス

  • 端末営業アジア銀行担当マネージャー Ponlakrit Toonkamthornchai氏より講演。
  • ブルームバーグは様々なビジネスを運営している。経済誌の発行、テレビ番組の運営、WEBサイトの運営など。しかし同社にとって最大の収益源は、ブルームバーグ端末である。
  • 4800人以上のエンジニアを抱える。毎年そのエンジニアは増えている。自社はテクノロジー企業である、との認識を持っている。
  • 我々の価値は革新の追求である。近年ではクラウド技術がキーワードとなっている。
  • 世界中に192のオフィスを持つ。ほとんど全ての国でオフィスを運営している。
  • 世界中に325000のクライアントを持つ。クライアントは毎年増えていっている。
  • ビジネスのプロセスにおいても、透明性を持たせることを重視している。

(4)ブルームバーグの人材育成

  • グローバル人財マネジメント責任者 Suzy Walther氏より講演。
  • ブルームバーグには普通の形式的な肩書は無い。創業者のブルームバーグ氏ですら、名刺に肩書を書いていない。
  • 肩書にとらわれず、やるべきことは全て行わなければならない。そうした姿勢を貫くことが自社の文化である。
  • 20以上のラインの仕事がある。
  • 自社は常に成長しており、常に雇用している。年間4000人を新たに雇用しており、成長がダウンしたことは無い(持続的成長の実現)。
  • リーダーになっていくためには、個人のエゴを捨てる必要がある。
  • 自社独自のリーダー育成プログラムを持っており、重視している。

ブルームバーグ端末

人事責任者Suzy Walther氏による講演

同社のリーダーシッププログラム

(5)ブルームバーグ端末の展開

  • ブルームバーグ端末は、銀行や証券会社向けだけでなく、投資を行う個人資産家・富裕層向けに対しても展開を行っている。
  • 金融投資は一般に情報の非対称性が高く、常に金融機関が優位である。同端末を持つことで、金融機関と同じ情報を持つことができる。

 

視察4社目:タイム・ワーナーセンター

ショッピングモールの内部の様子

ホールフーズの入口

AMAZON BOOKS
  • ニューヨーク市・マンハッタン、セントラルパークの南西に位置するショッピングモールである。
  • モール3階にはAMAZONのリアル店舗である、AMAZON BOOKSが入っている。
  • また地下には、オーガニック食品スーパーとして人気を集めるホールフーズが入っている。ホールフーズはAMAZONに買収された。
  • AMAZON BOOKSの店内には、AMAZONサイト内で高評価(星の多いレビュー)の書籍が、そのレビューとともに陳列されている。
  • AMAZONサイトで高評価の本を実際に手に取り、中身を確認した上で購入できるというコンセプトである。
  • また物販コーナーには現在話題のAIスピーカーのデモ機が置かれており、実際に話しかけて(英語)AIスピーカーがリクエストされた動画や音楽を流す、といったデモが行われていました。
  • レビューとともに書籍を陳列

    パネル付きAIスピーカー

    AIスピーカーのデモコーナー

アメリカ東海岸グレートカンパニー視察セミナーレポート:3日目

片山 和也

更新日:2017.10.19

驚きのグレートカンパニー視察セミナー

 

2017年10月10日 (火)  このセミナーについて>>

 

視察5社目:Google(グーグル)

同社ニューヨークオフィスの外観

中の様子

グーグルの講演会場の様子

(1)グーグルの概要

  • インターネット検索エンジン世界最大手。検索エンジンの他、オンライン広告、クラウドコンピューティング、ソフトウェア、ハードウェア関連の事業がある。
  • 創業1998年、創業者はラリー・ペイジとセルゲイ・ブリン。
  • 従業員57100名、売上高は約10兆円弱

(2)グーグルニューヨークオフィスについて

  • 元港湾局のビルを再利用して、グーグルニューヨークオフィスとしている。マンハッタンの中では4番目に大きなビル。中身は完全にリノベーションをかけており、最新のオフィス環境となっている。
  • オフィスの至る所、150m以内にマイクロキッチンがある。マイクロキッチンには、社員が無料で飲食できるサーバーが設置してある。自身で料理をすることも可能。
  • またオフィス内の至る所に仮眠スペースがある。
  • グーグルニューヨークオフィスに通りを隔てて隣接するのが、ナビスコ社の工場をリノベーションし、マンハッタンの観光名所ともなっているチェルシーマーケットである。

 

視察6社目:YouTubeスタジオ

YouTubeスタジオの様子

書斎・暖炉がモチーフのスタジオ

ハイスペックな機材のある編集室
  • グーグルニューヨークオフィスに隣接するチェルシーマーケットの6階に、YouTubeスタジオがある。
  • YouTubeスタジオは3年前からスタートしており、世界10カ所に存在する。
  • 同じスタジオのコンセプトは3つ。
    1. ラーン(学ぶ)
    2. コネクト(つながる)
    3. クリエイト(つくりだす)
  • YouTubeそのものがコンテンツをつくるわけではない。コンテンツを制作するクリエイターとオーディエンス(=観客)を育て・つなげるエコシステムを提供している。
  • 同スタジオは、YouTubeにて1万フォロー以上で自由に使うことができる。
  • いつでも使える状態にしてある“レディスタジオ”である。スタジオとしてバー・キッチン・書斎・暖炉・ベッド・医務室などがある。
  • ハイスペックな機材を誇る動画の編集システムは10万フォロー以上で使うことができる。

 

視察7社目:Warby Parker(ワービーパーカー)

NYグランドセントラル駅内の店舗を視察

ワービーパーカー店舗外観

店舗内の様子
  • 従来アメリカにおいて、眼鏡はどちらかというと敬遠されてきたこと、また高価なオーダーメイドが一般的であった。従って店舗で自由に眼鏡をさわり、かけてみるといったことも難しいという背景があった。
  • そうした中、眼鏡をより身近な存在として扱うのがワービーパーカーである。同社は2010年の創業であり、オンラインSPAという業態でブランド化に初めて成功した企業として知られる。
  • オンラインSPAとは、製造業者がネットで直販する業態であり、店舗は持っているが店舗販売は行わず、試着といったサービスのみを提供する業態である。
    店員は販売目標を課せられているわけではないので、販売よりもサービスに注力するという顧客視点でいえば良い傾向がある。

 

視察8社目:講演 ニューヨークブランド最新事情

セミナーの様子

フローソサイティ・マイナー氏の講演

アンタックイット・アルバート氏の講演

(1)アメリカにおけるブランドの方向性

  • Flow Society Jonathan Mayerによる講演。
  • アメリカにおけるブランドの方向性として、
    1. 製造業と販売業の結びつきがより強くなる。
    2. 透明性がより求められる。
    3. オンラインとオフラインの融合が求められる。
    4. といったことが挙げられる。

(2)廃れるブランド・人気を集め続けるブランド

  • ナイキ、コーチ、グッチ、ルイヴィトン、マセラティなど、様々な分野で様々なブランドがあるが、古くなってしまったブランドと、より進化したブランドがある。その違いは何か?
  • 古くなってしまったブランドは、モダン化・若者へのアプローチができていない。
  • 例えば世界中の22%の人がフェイスブックのアカウントを持っており、そのうち76%の人が毎日ログインしている。そして18歳の若者は、ほとんど新聞読まない。
  • 逆に41%がスナップチャットを活用しており、またミレニアム世代の81%がツイッターを活用している。
  • つまり若者がチェックする情報媒体が変わっており、売り手もそれに対応したマーケティングが求められる。
  • そこで我々はデジタルマーケティングにシフトしていった。
  • 古くなったブランドも売り方を変えればよい。

(3)デジタルマーケティングについて

  • アンタックイット アルバート氏からの講演。
  • デジタルマーケティングで大事なことは、まずSEO(検索エンジン対策)である。自社ホームページの検索順位をできれば1位、あるいは3位までに上げる。
    ストーリーを語り、そのストーリーをWebサイトに落とすことが必要。
  • またオーディエンス(=顧客)を育てる必要がある。その為に、スナップチャット、YouTube、フェイスブック、インスタグラムといった媒体を活用する。
  • 次に売り方を変える。その中でも今注目を集めている業態が「オンラインSPA」である。
  • (4)オンラインSPAについて

    • 「オンラインSPA」の代表的な会社として、眼鏡販売のワービーパーカーと、アパレルのエバーレーンが挙げられる。
    • 従来は原価率の低い眼鏡、あるいはアパレル商品に対して、問屋や百貨店が売れ残りリスクもみて不透明な価格設定を行ってきた。それに対してオンラインSPAは製造と販売が近い上、店舗在庫や販売員などの流通コストが安く、価格設定の面で顧客にメリットが出せている。
    • さらにエバーレーンについては、自社の原価までオープンにして顧客から支持を受けている。
    • (5)アンタックイットの成功要因

      • アンタックイットは裾出しを前提とした、ボタンダウンシャツのブランドである。
      • ラジオ、テレビで積極的に広告をうち、創業時から利益を出してきた。
      • さらにeコマースに取組み、さらに業績を伸ばした。特にNFLに広告を出すことにより、自社サイトに7万人もの顧客を集めた。
      • 販売チャネルごとに費用対効果を見極めることが大事である。
      • WEBと店舗、店舗で見た人がWEBで買う仕組み、またWEBで買ったお客が店舗で買うという購買パターンを確立している。

      (6)船井総合研究所:岡より

      • 従来の「ファッションショー」「ファッション雑誌」「百貨店」というアパレルを流通させる上での3要素が機能しなくなってきている。それが従来アパレルの苦戦している要因である。
      • それに対してオンラインSPA+WEBマーケティングの組合せで、固定費を最低限に抑えるビジネスモデルがアメリカで伸びている。
      • さらにWEBマーケティングでポイントとなるのが動画である。検索媒体がパソコンからスマホになり、画面が小さくなるなかで文字の羅列から、動画の方が共感を得やすい媒体になっている。

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