海外視察レポート

アメリカ東海岸グレートカンパニー視察セミナーレポート:1日目

片山 和也
更新日:2017.10.19

驚きのグレートカンパニー視察セミナー

 

2017年10月8日 (日)  このセミナーについて>>

ニューヨークJFK空港に到着

 

視察1社目:ROUND1(ラウンド・ワン)

店舗外観

エリアマネージャーJoel氏とGMのJason氏

両氏による講演の様子

(1)ラウンド・ワン米国現地法人の概要

  • 2009年4月にアメリカ現地法人設立。2010年8月に1号店がOPEN。
  • 日本では107店舗、年商805億円の展開であるが、アメリカでは16店舗、年商72億円の展開となっている。来年はさらに6店舗増やし、2025年には300店舗と日本を上回る事業展開を計画している。

(2)なぜアメリカに進出したのか?

  • アメリカのGDPは日本の2倍。またそれ以上にアメリカの人口は日本の3倍であり、かつこの10年間で人口が109%増加している。人口の面では中国を上回る成長を遂げている。
  • ラウンド・ワンは余暇を楽しむ層がターゲットであるため、中国などの新興国よりも一人あたりGDPの高い先進国への進出を考えた。

(3)ラウンド・ワンのアメリカにおけるビジネスモデル

  • アメリカでは百貨店が不振であり、商業施設からの撤退が相次いでいる。ラウンド・ワンでは、その撤退した跡地に出店をしており、賃料も安い。
  • アメリカでの1店舗あたり投資額は日本の1/2であり、日本よりもアメリカの方が収益性は高い。
  • 客単価は1500円(日本は1700円)、うちゲームの売上が約50%であり、ゲームの中でもクレーンゲームの売上が半分を占める。アメリカで手に入らない日本の景品が手に入ることも人気の秘密。
  • 社員の行動指針として3Sがある。これは「スマイル」「スピード」「シンシアリティ(=誠実さ)」の頭文字をとったもの。

(4)ラウンド・ワンがアメリカで成功した理由

  • 成功のポイントは、日本のオペレーションの責任者(同社No2)をアメリカに移住させ、責任者に据えたこと。
  • 他のボーリング場が“賭けボーリング”など大人をターゲットにしているのに対し、ラウンド・ワンはファミリー層を狙っている。従って子供が喜ぶ、あるいは家族で楽しめるゲーム機の品ぞろえが豊富である。
  • フェイスブックなど、SNSでの書き込みで顧客ニーズを収集している。例えば日本に旅行に行った米国人から「このゲーム機を導入して欲しい」といった情報を重視している。

日曜日ということもあり家族連れが多い

数多くのゲーム機やビリヤードが設置されている

アメリカ東海岸グレートカンパニー視察セミナーレポート:2日目

片山 和也
更新日:2017.10.19

驚きのグレートカンパニー視察セミナー

 

2017年10月9日 (月)  このセミナーについて>>

 

視察2社目:Oculas/One World(オキュラス/ワンワールド)

特徴的なオキュラスの外観

オキュラスの内部の様子

オキュラスの地下にある駅改札

(1)オキュラス/ワンワールドの概要

  • 2001年9月11日に発生した世界同時多発テロにより、倒壊したワールドトレードセンタービルが再建され、ワンワールドトレードセンタービルとなった。
  • 倒壊したワールドトレードセンタービルの跡地は、そのまま国立9.11記念碑となり隣接して博物館もOPENしている。同博物館には多くの人が列をなし並んでいた。
  • また同多発テロにより機能不全となった旧ワールドトレードセンター駅が再建され、オキュラスという名の駅ビルとなった。
  • オキュラスの地下には駅改札があり、広い地下通路により商業施設ブルックフィールド・プレイスとつながっている。

(2)ブルックフィールド・プレイスについて

  • ワールドトレードセンター内にあるショッピングモールが、ブルックフィールド・プレイスである。
  • アップルストアやポールスミスなどのブランドショップが入居している。日本の鎌倉シャツも入居している。
  • 店舗へのヒアリングによると、テナントも全ては埋まっておらず物販は苦戦ぎみである。
  • オフィスビルの直下にある商業施設であることもあり、フードコートの利用者は非常に多い。近年の商業施設の傾向として物販よりも飲食、あるいは昨日視察したラウンドワンの様な娯楽施設など、モノを売るよりも体験を売る施設が善戦しているといえる。

通路壁面には長大な液晶パネルが

商業施設内部の様子

フードコートの様子

 

視察3社目:Bloomberg(ブルームバーグ)

(1)ブルームバーグの概要

  • 経済・金融情報の配信、通信社・放送事業を手がけるアメリカ合衆国の大手総合情報サービス会社。
  • 創業1981年、創業者はMichael Rubens Bloomberg氏。従業員は約19000名。

全面ガラス張りの同社外観

同社エントランスの様子

David Tamburelli氏による講演

(2)ブルームバーグの企業理念と文化

  • グローバルビジネスマネージャー David Tamburelli氏より講演。
  • 全てに透明性を持たせることをポリシーにしている。
  • また同社では「成功に結び付く価値」として次の4つを規定している。
    <成功に結び付く価値>
    1. Know the Customer 顧客を知る
    2. Innovate 革新の追求
    3. Collaborate 協力し合う
    4. Do the Right Thing 正しいことをする
  • 良い組織風土を広げていくことは、2万人近い社員を抱えている組織にとっては容易ではない。
  • その為にも同社では透明性を重視する。例えば個別のオフィスを持たず、会議室もガラス張りにしているのはその姿勢の表れ。

(3)ブルームバーグのビジネス

  • 端末営業アジア銀行担当マネージャー Ponlakrit Toonkamthornchai氏より講演。
  • ブルームバーグは様々なビジネスを運営している。経済誌の発行、テレビ番組の運営、WEBサイトの運営など。しかし同社にとって最大の収益源は、ブルームバーグ端末である。
  • 4800人以上のエンジニアを抱える。毎年そのエンジニアは増えている。自社はテクノロジー企業である、との認識を持っている。
  • 我々の価値は革新の追求である。近年ではクラウド技術がキーワードとなっている。
  • 世界中に192のオフィスを持つ。ほとんど全ての国でオフィスを運営している。
  • 世界中に325000のクライアントを持つ。クライアントは毎年増えていっている。
  • ビジネスのプロセスにおいても、透明性を持たせることを重視している。

(4)ブルームバーグの人材育成

  • グローバル人財マネジメント責任者 Suzy Walther氏より講演。
  • ブルームバーグには普通の形式的な肩書は無い。創業者のブルームバーグ氏ですら、名刺に肩書を書いていない。
  • 肩書にとらわれず、やるべきことは全て行わなければならない。そうした姿勢を貫くことが自社の文化である。
  • 20以上のラインの仕事がある。
  • 自社は常に成長しており、常に雇用している。年間4000人を新たに雇用しており、成長がダウンしたことは無い(持続的成長の実現)。
  • リーダーになっていくためには、個人のエゴを捨てる必要がある。
  • 自社独自のリーダー育成プログラムを持っており、重視している。

ブルームバーグ端末

人事責任者Suzy Walther氏による講演

同社のリーダーシッププログラム

(5)ブルームバーグ端末の展開

  • ブルームバーグ端末は、銀行や証券会社向けだけでなく、投資を行う個人資産家・富裕層向けに対しても展開を行っている。
  • 金融投資は一般に情報の非対称性が高く、常に金融機関が優位である。同端末を持つことで、金融機関と同じ情報を持つことができる。

 

視察4社目:タイム・ワーナーセンター

ショッピングモールの内部の様子

ホールフーズの入口

AMAZON BOOKS
  • ニューヨーク市・マンハッタン、セントラルパークの南西に位置するショッピングモールである。
  • モール3階にはAMAZONのリアル店舗である、AMAZON BOOKSが入っている。
  • また地下には、オーガニック食品スーパーとして人気を集めるホールフーズが入っている。ホールフーズはAMAZONに買収された。
  • AMAZON BOOKSの店内には、AMAZONサイト内で高評価(星の多いレビュー)の書籍が、そのレビューとともに陳列されている。
  • AMAZONサイトで高評価の本を実際に手に取り、中身を確認した上で購入できるというコンセプトである。
  • また物販コーナーには現在話題のAIスピーカーのデモ機が置かれており、実際に話しかけて(英語)AIスピーカーがリクエストされた動画や音楽を流す、といったデモが行われていました。
  • レビューとともに書籍を陳列

    パネル付きAIスピーカー

    AIスピーカーのデモコーナー

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