VA・VEコストダウン技報

オープン・イノベーションをいかに活用するか

オープン・イノベーションをいかに活用するか

前回のコラムでも、世の中は全世界的に「VUCA(ブーカ)」の状況にあると
いうことが今年の世界経済フォーラム(ダボス会議)で取り上げられましたと
お伝えしました。

VUCAとは次の4つの単語の頭文字を取ったものです。
・Volatility (変動性)
・Uncertainty (不確実性)
・Complexity (複雑性)
・Ambiguity  (曖昧性)

そしてこのVUCAに対処するためには次の5つの要件がある
ともお伝えしました。

①確固たるビジョン・シナリオ
②走りながら考える(トライ&エラー)
③事業の「複線化」
④ゲームの“ルールメーカー”
⑤イノベーションの追求

不透明な時代というのはアイデンティティー、言うならば「自我」、
言い換えれば上記でいう確固たるビジョン・シナリオが必要です。
これは個人レベルでも組織レベルでも同じです。

皆様はどの様なビジョン・シナリオをお持ちでしょうか。

さらに最も良くないことは「議論の結果、結局なにもやらない」
ということです。“ゆでガエル”という言葉がありますが、
昨今、業績不振の大企業は全てこれです。

事業の複線化とは、サプライヤーサイドでいえば
「特定顧客・特定業界依存からの脱却」ということになりますし、
バイヤーサイドでいえば「BCPなどリスク分散のためのサプライヤー確保」
ということになります。

さらにゲームのルールメーカーとは、ビジネスにおいて主導権を取ること。
そしてこの中で最も大切なことはイノベーションの追求です。

このイノベーションの追求を資材・購買エンジニアに置き換えると
するならば、私はオープン・イノベーションの追及だと思います。

社内において資材・購買エンジニアほどオープン・イノベーションを
追求できる立場はない、といっても過言ではないと思います。

そうした意味で9月14日(木)京都パルスプラザにて開催される
第4回ものづくりVA・VE技術マッチングフェアは、
加工技術領域においてオープン・イノベーションを推進する
またとない機会です。

あらゆる加工サプライチェーンを網羅し、
VA・VE提案が可能な優良サプライヤー41社との
技術面談・商談が可能な場です。

また資材・購買エンジニア様向け無料セミナーもございます。
提案能力・ご質問対応能力を持つ、これだけの優良サプライヤーが
集うまたとない機会です。

ぜひご参加をご検討いただければと思います。

~次回に続く~

イギリスEU離脱の衝撃と、VUCAワールド

イギリスEU離脱の衝撃と、VUCAワールド

イギリスEU離脱は世界経済に衝撃を与えました。
現在は小康状態を保っている様ですが、
世界経済の懸念材料は他にも大きなものが4つあります。
・発行残高100兆円のハイ・イールド債問題
・8000兆円にものぼるドイツ銀行のデリバティブ問題
・中国デフレ問題
・トランプ大統領
これら諸問題が行き着く先は「超円高」であり、
我々製造業関係者は今から身構えておく必要があります。
こうした時流を反映してか、今年の世界経済フォーラム(ダボス会議)で
頻繁に取り上げられ、今注目を集めているキーワードに
「VUCA(ブーカ)」があります。

VUCAとはもともとアメリカの軍事用語だったそうですが、
次の4つの単語の頭文字を取ったものです。
・Volatility (変動性)
・Uncertainty (不確実性)
・Complexity (複雑性)
・Ambiguity  (曖昧性)
冷戦の終結により複雑化した各国の情勢や戦略・戦術を
記述するためのキーワードだったそうですが、
現在ではそれがビジネスの世界に使われているのです。
例えばかつてのシャープは液晶とソーラーパネルに集中することで
成長戦略を描き、当初はうまくいくかの様に見えていました。
ところがわずか5年くらいで状況が激変し、台湾の外資傘下で
経営再建を行う事態に陥っています。

また東日本大震災が発生するまでは原子力発電は成長産業でした。
特にオバマ大統領の新任当初はグリーンニューディール計画もあって、
アメリカだけで100年分の原子炉新設計画があると言われていました。
こうした背景から東芝は4900億円もの巨費を投じてウエスチングハウスを
買収しましたが、現在これはかなりの裏目となり
同社の経営危機の一因ともなっています。

この様に超大手優良企業ですら先を見通すことが難しくなった今日、
ヨーロッパ最大のコンサルティング会社であるローランド・ベルガー社は、
次の5つをVUCAに勝つための要件として挙げています。

①確固たるビジョン・シナリオ
②走りながら考える(トライ&エラー)
③事業の「複線化」
④ゲームの“ルールメーカー”
⑤イノベーションの追求
これら5つの要件を資材・購買エンジニアが取り入れるとするならば、
具体的にどの様なアクションにつなげていくべきなのでしょうか?