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実況中継 2

ファクトリービジネス研究会 部品加工業経営部会第1回定例会

片山 和也

片山 和也

更新日:2017.01.31

2017年1月20日(金)@船井総合研究所 東京本社 「セミナールームA」
本日は『ファクトリービジネス研究会 部品加工業経営部会第1回定例会』を、株式会社船井総合研究所 東京本社にて開催しました。今回も、多くの経営者の皆様にお集まり頂きました。
それでは、本日の講座の実況中継をお送りいたします。

第一講座は「町工場が普通の設備で差別化を図る方法」と題しまして、
株式会社入曽精密 代表取締役 斎藤清和様、よりご講演いただきました。

㈱入曽精密は、従業員14名の埼玉県・入間市にある研究開発型の機械加工会社です。バーチャル(数値制御)とリアル(加工)の融合による、3Dデジタルデータを切削加工で再現する 「MC (ミニマムグリッドコントロール) 造形システム」により超微細切削加工を行ない日経ものづくり大賞も受賞しています。今回は、森精機の技術顧問も務めていらっしゃる同社/斎藤社長から、多くの製品サンプルを事例としながら、入曽精密が普通の設備で差別化を図った30年間の流れについてお話いただきました。

(以下、斎藤社長の講演内容抜粋)

ファクトリービジネス

30年前、斎藤社長は他業界から戻り父親の会社を継ぐことになりました。下請け企業としてやっているうちに、どのような会社になるべきか問題意識を持つようになり、自問自答を繰り返すうちに技術の差別化で日本一の機械加工技術者になろうと決意しました。
「アルミのバラ」、「メタルのバサラ大将」など、MC造形システムによるアルミの複雑形状削り出し技術でメディアで取り上げられるようになりました。MC造形システムでは超精密微細加工の試作品製作にも取組み、「世界最小0.3㎜のサイコロ」などを制作し、当時、技術者の中ではこれまで不可能とされていたサイズの加工ということで驚きの声を受けました。次第に微細加工の技術として注目を集められるようになりました。
入曽精密が普通の設備で差別化を図ってきた流れは以下の通りです。まず従来の方法を吟味し、どのような技術で差別化するか方向性を決めることです。次に設備能力への認識を高め、これを噛み砕くことです。噛み砕くということは、既成概念にとらわれずに、一度分解して再構築することです。
その結果、新方式のMC造形システムを確立し、差別化できるまでに至りました。
町工場が普通の設備で差別化を図るために、社会における自社の位置付け、強み、顧客との接点の把握など様々あります。中でも重要なことは、機械が仕事をやるのではないということです。人の“想い”が仕事をやる。“想い”ここの差別化が大切です。

第一講座では、斎藤社長の講演に続きまして、
「微細加工の産業化に向けて~山梨県の取組み事例~」と題しまして、
株式会社微細加工研究所 執行役員 内田研一様、よりご講演いただきました。
(以下、内田様の講演内容抜粋)

ファクトリービジネス

微細加工の分野は今後市場の成長性が高く、さまざまなニーズはあります。しかし、微細加工でどのようなことが実現できるかあまり知られていないため、
どのような微細加工ニーズがあるのかマッチングが難しいという現状があります。そこで微細加工研究所では、微細加工の認知度向上、業態自体の振興のため、技術プレゼン交流会、医療機器メーカー社内展示商談会、自動車メーカー社内展示商談会、事務機メーカー社内展示商談会など、さまざまな取り組みを行なってきました。
その他、講演内では、船井総研と微細加工研究所が手を組み立ち上げる「部品加工業経営部会 微細加工分科会」についてご案内させていただきました。

第二講座は「2017年時流対策~限界利益率を10ポイント以上高める方法~」と題しまして、
株式会社船井総合研究所 グループマネージャー 片山和也
株式会社船井総合研究所 チームリーダー    高野雄輔
よりお伝えさせていただきました。

(以下、片山の講演内容抜粋)

ファクトリービジネス

先般のアメリカ大統領の交代でもあるように世界はG0という不確実性の高い時代を迎えています。こうした混迷の時代にすべきことは、「自分らしさ」の追及です。つまり部品加工業が今すぐ取り組むべきことは、自社が日本一を目指せる強みを把握すること、自社の強みを発見する具体的方法は、①長所伸展法、②取引先発見法、③新規開拓法の3つがあります。
長所伸展法は、不況時でも伸びている、あるいは売上が下がっても伸び率の高い商品・カテゴリーこそが自社の強みである可能性が高いということです。
取引先発見法は、全く違う3社以上の客から、・製作要望・注文・リピートがあったものは何か?その商品・カテゴリーこそが自社の強みである可能性が高いということです。
新規開拓法は、例えば、新規開拓を行った際にスムーズに見積りが通った商品・カテゴリーは何か?言い換えると価格競争力がある商品・カテゴリーは何か?その商品・カテゴリーこそが自社の強みである可能性が高いということです。
普通の町工場でも必ず自社にしかない強みが必ずあります。
BtoBビジネスの法人営業開拓では、絶対に必要な3つの要素があります。①タイミング、②マッチング、③コネクションです。コネクションとしては、船井総研がマッチングフェアや出張展示会などで、必要な場を設けていきます。ただ、新規開拓のタイミングとマッチングを図るためには、必ずホームページが必要になります。なぜなら事前にホームページは事前にチェックされるからです。部品加工業のホームページは、会社案内・機能訴求を目的とする「コーポレートサイト」と、マッチング・価値訴求を目的とする「ソリューションサイト」があります。ソリューションサイトは、これまで進化を続けており、「ソリューションサイト3.0」というフェーズを迎えています。

片山の講演に続きまして、
「ソリューションサイト3.0導入による成功事例」と題しまして、
株式会社船井総合研究所 チームリーダー 高野雄輔より、ソリューションサイト3.0について詳しくお伝えさせていだきました。
(以下、高野の講演内容抜粋)

ファクトリービジネス

昨今、WEBの規格が大きく変わってきており、それに伴いGoogleも検索条件を変化させています。WEB規格に沿ったソリューションサイト3.0にすることで、効果は2倍以上に増やすことも可能となります。一方、旧規格対応のままではリニューアルを検討すべきです。ソリューションサイトは、効率的な集客を自動で行ってくれる言わば「集客ロボット」ともいえるものです。また、この集客ロボットは性能のチェックと改善を繰り返すことでより大きな成果をもたらすことができます。

当講座では、ソリューションサイトを照射しながら、実際に新規顧客開拓に至った経緯や貴重な市場ニーズを獲得できた事例をご紹介させていただきました。

第三講座は「自社の日本一を決める技術交流会」ということで、グループごとに以下のテーマについてディスカッションを実施しました。
①自社の日本一、あるいは日本一を目指すテーマ
②昨年末までに行なった具体的なアクション
③次回定例会までに行う具体的なアクション

ファクトリービジネス

ディスカッションでは、各項目の発表、それに対する会員企業様同士のアドバイス・質問などがあり、活発な議論が展開されました。
次回は2017年 3月に第2回の例会で東京・名古屋・大阪の3会場での開催となります。

  • 東京 :3月24日(金)

ゲスト講師:ナカヤマ精密株式会社  代表取締役社長 中山愼一 様

  • 大阪 :3月28日(火)

ゲスト講師:ナカヤマ精密株式会社  代表取締役社長 中山愼一 様

  • 名古屋 :3月30日(木)

ゲスト講師:株式会社入曽精密      代表取締役 斎藤清和 様
本日は誠に有難うございました。
次回も多くの経営者の皆さまのご参加をお待ちしています。

【研究会レポート】 ファクトリービジネス研究会 機械工具商社経営部会12月度 定例会

片山 和也

片山 和也

更新日:2016.12.14

2016年12月16日(金)@東京本社 「セミナールームA・B」

本日は『ファクトリービジネス研究会 部品加工業経営部会/新成長産業開拓部会 総会』を、株式会社船井総合研究所 東京本社にて開催しました。今回も、多くの経営者の皆様にお集まり頂きました。

それでは、本日の講座の実況中継をお送りいたします。
第一講座は「最新!シリコンバレー視察報告&町工場の為のグローバル戦略」と題しまして、
船井総合研究所 グループマネージャー 片山和也からのご報告と、
株式会社インデックスライツ 代表 石田繁樹様、
株式会社河合電器製作所 川合様  からご講演を頂きました。

(以下、片山の講演内容抜粋)

ファクトリービジネス

総会に先立ちまして、先日開催した先端加工技術マッチングフェアと10月に開催をいたしましたアメリカシリコンバレー視察セミナーのご報告をさせて頂きます。2016年は、年間を通してものづくりVA・VEマッチングフェアを3回、先端加工技術マッチングフェアを1回の計4回の開催をいたしました。

11月に開催をしましたマッチングフェアはこれまでと少し趣向を変え、R&D(研究開発者)をターゲットとして開催をいたしました。
結果としては、これまでに開催した設計技術・開発購買・資材購買担当者向けのマッチングフェアとは成果が出た企業が大きく異なっていました。特にこれまで成果が出にくいと考えていた微細穴加工等を売りにする企業が良い結果を出すことになりました。
今回の結果から言えることとして、同じ大手企業の場合でも、部署によって訴求ポイントが異なることを改めて再認識させられました。
簡単にまとめると、

・研究開発者向け
→スペック訴求

・設計技術・開発購買・資材購買担当者向け
→価値訴求

と言えます。

来年以降も同じ形でマッチングフェアを開催いたします。エリアごと・大手企業内部での部署ごとによる客層の違いが新たに分かったことから、今後は研究会会員企業にあうマッチングイベントへのご提案をさせて頂き、研究会に入会したら確実に業績アップができる仕組みづくりに取り組んでまいります。

講演内では、日本の町工場が海外に進出・輸出する場合にはどのターゲット向けであれば可能性があるのかについてもお話しをさせて頂きました。

ファクトリービジネス

(以下、石田社長の講演内容抜粋)

三笠製作所様が製造する電気制御盤の業界は、国内生産のほとんどが輸出品となっています。その業界でより利益をあげ、儲かる仕組みを作るには“製造業におけるスマイルカーブ”(下記写真)の中で端に当たる、「開発案件に携わる」もしくは「サービスの拡充」が必須であると考えられました。インデックスライツの代表を務める石田様は、制御盤メーカーの三笠製作所の代表も務められています。現在のインデックスライツはこの三笠製作所様の取り組みの過程で誕生しました。

ファクトリービジネス

しかし、国内で生産する制御盤のほとんどが輸出品となっていることから国内で携わることは普通にやっていては困難でした。そこで、実際に製品を使う世界130カ国の電気の法規を遵守した電気設計製造を行うことによる“開発案件への参入”、各国でアライアンス先を見つけることによる“サービスの拡充”を進められました。

この活動の中で行った海外に向けた日本企業の情報発信とアライアンスの探求の過程で国内の製造業を現在より広くしてもらう仕組みを作りたいと考えられたのが現在のインデックスライツのビジネスモデルとなります。

近年では、WEB・冊子による海外への情報発信だけにとどまらず、ハノーバーメッセへの共同出展・世界初のジャイアントロボットリーグの設立のサポートにも取り組まれています。

このほかにもご講演の中では、弊社と共同で10月に開催したシリコンバレー視察について振り返りをいただきました。

ファクトリービジネス

(以下、川合様の講演内容抜粋)

河合電器製作所の川合様は自社の海外展開に向け、2006年から一人でシリコンバレーに渡り、シリコンバレーの半導体業界に向けにヒーターの販売を行いました。当初はうまくいかない状況が続きましたが、2013年ごろに結果が出始め、現在に至っています。

成果が出るまでの壁としては、海外の商習慣があったそうです。日本国内と異なり、海外では自社製品ありきでの話が中心となっており、新規開拓を行う場合には、自社製品が客先で使えるのかすぐに判断することが重要で、製品を提供し、使用してみて価値があるか判断をされます。不良に対する概念も大きくことなり、日本の検査体制などの概念を持ったままで参入を行うと、非常に難しいと言えます。
つまり、海外に展開する上では売れる商品ももちろんですが、国内における商習慣の常識から離れ、海外に合わせた対応が必須であると言えます。
講演内では、自社での経験についてもより詳しくお話しをいただきました。

 

第二講座は「モデル企業 経営者による講演」と題しまして、
株式会社クロスエフェクト 代表取締役 竹田正俊様よりご講演をいただきました。
(以下、竹田社長からの講演内容抜粋)

ファクトリービジネス

 

竹田社長は大学卒業後、就職活動等を介さずにクロスエフェクトを設立され、当時はあまり広く知られていなかった3Dプリンタによる試作加工を専門に起業されました。
創業当初は、会社組織として“金”を稼ぐことが第一であり、そのための仕事であると考えられていました。しかし、創業間もなくの頃に出会ったドラッカー・マネジメントにより、これまでの事業への考え方からが大きく転換を迎え、現在の経営方針を確立されました。

その経営方針とは、下記のマネジメント 3つを大切にされています。

  • 使命の経営
  • 時間管理
  • 原価管理

 

これらを実践することで、現在までの成長路線を維持されてきました。

竹田社長は、特に“使命の経営”という視点を大切にされており、“自社の仕事にどんな意味があるのか“、”自身の命を懸けて行うだけの価値があるのか“、”社員の命の時間をかける必要があるのか“を考えて事業を検討されています。

その結果、経営者の仕事である“未来と事業を作ること”を実現するためのタイムマネジメントの重要性を学び、その考えを活かしたシステムの導入などを行うことで社員にも同じ考えを持ってもらえるような取り組みもされています。

講座内では現在の取り組みである心臓シュミレータプロジェクトに関してもお話しをいただきました。

 

第三講座では、「最新事例紹介&2017年への対策」を
船井総合研究所 グループマネージャー片山和也、
船井総合研究所 外山智大
よりお話しをさせて頂きました。その後、2017年への自社の実施事項を検討する議論も行っていただきました。

ファクトリービジネス

 

(以下、外山からの講演内容抜粋)
今月の成功事例として、京都の木村意製作所様での行った自社開催のVAVEコストダウン調達セミナーについてお話しをいたします。

こちらのセミナーは特定業界(ニッチな業界)に絞って開催したセミナーで、木村製作所様がターゲットとしている工作機械メーカー向けのセミナーとなります。
当日までのDMでの集客方法・当日運営について船井総合研究所がサポートさせていただき、遠方のお客様など計3社4名の集客に成功し、自社に興味を持つ有望顧客開拓のきっかけ作りに成功しました。
当日は開催までの準備事項・当日の運営についてお話しをさせて頂きました。

その後、2017年への対策というテーマで船井総合研究所 片山よりお話しをさせて頂きました。

ファクトリービジネス

2016年の世相は、“丙申”ということで2015年に起きた問題が広がり、格差が広がる年であったとされています。特に主流派が優位に立つ時代であり、来季はその流れがより発展し、成熟期を迎えるとされています。

コンドラチェフの波【60年サイクル】、ジュグラーの波【7~8年サイクル】の観点に立っても大きな変動が起きる年が2017年であり、経営者の立場としては危機管理を徹底し、今後に備えなければなりません。

その中で、当研究会では今季開催したマッチングフェアに加え、出張展示会・サプライヤー年鑑等、大手向けのアプローチを様々に企画しています。経営者にとっての最大の危機管理は新規開拓に向けた活動を、主導することにあります。当研究会でも、会員の皆様の確実な業績アップに貢献をいたしますので、今後ともよろしくお願いいたします。

講演内では具体的なターゲットとなる大手企業についてお話しをさせて頂き、今後の進め方についても触れさせていただきました。

 

続いてディスカッションに入りました。

ここまでの話から来季における自社のテーマ・取組について記入いただいた発表シートをもとに、業界別にグループに分かれて技術交流ディスカッションを行いました。ディスカッションでは、項目の発表、それに対する会員様からのアドバイス・質問がありました。最後に片山から纏めとして、フィードバックコメントを発表させていただきました。

 

次回は2017年 第一回の例会となります。
テーマは「汎用設備を徹底的に使いこなすことによるマシンメーカーの想定以上の極限の性能発揮を実現」で
来期も東京・名古屋・大阪の3会場での開催となります。

  • 東京 :1月20日(金)

ゲスト講師:株式会社入曽精密      代表取締役 斎藤清和 様

  • 名古屋 :1月27日(金)

ゲスト講師:ナカヤマ精密株式会社  代表取締役社長 中山愼一 様

  • 大阪 :1月26日(木)ゲスト講師:株式会社入曽精密

ゲスト講師:株式会社入曽精密      代表取締役 斎藤清和 様

 

本年も誠にありがとうございました。来年も多くの経営者の皆さまのご参加をお待ちしています。本日は誠に有難うございました。


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