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実況中継 2

ファクトリービジネス研究会 部品加工業経営部会第2回定例会 名古屋会場

片山 和也

片山 和也

更新日:2017.04.05

2017年3月30日(木)@ウィンクあいち 1308

本日は『ファクトリービジネス研究会 部品加工業経営部会第2回定例会』を、ウィンクあいち 1308にて開催しました。今回も、多くの経営者の皆様にお集まり頂きました。

それでは、本日の講座の実況中継をお送りいたします。

町工場が普通の設備で差別化を図る方法

第一講座は「町工場が普通の設備で差別化を図る方法」と題しまして、
株式会社入曽精密 代表取締役 斎藤清和様、よりご講演いただきました。

㈱入曽精密は、従業員14名の埼玉県・入間市にある研究開発型の機械加工会社です。バーチャル(数値制御)とリアル(加工)の融合による、3Dデジタルデータを切削加工で再現する 「MC (ミニマムグリッドコントロール) 造形システム」により超微細切削加工を行ない日経ものづくり大賞も受賞しています。今回は、森精機の技術顧問も務めていらっしゃる同社/斎藤社長から、多くの製品サンプルを事例としながら、入曽精密が普通の設備で差別化を図った30年間の流れについてお話いただきました。

 

斎藤社長の講演内容抜粋

30年前、斎藤社長は他業界から戻り、父親の会社を継ぐことになりました。下請け企業としてやっているうちに、どのような会社になるべきか問題意識を持つようになり、自問自答を繰り返すうちに技術の差別化で日本一の機械加工技術者になろうと決意しました。

「アルミのバラ」、「メタルのバサラ大将」などMC造形システムによるアルミの複雑形状削り出し技術でメディアで取り上げられるようになりました。MC造形システムでは超精密微細加工の試作品製作にも取組み、「世界最小0.3㎜のサイコロ」などを制作し、当時、技術者の中ではこれまで不可能とされていたサイズの加工ということで驚きの声を受けました。次第に微細加工の技術として注目を集められるようになりました。

入曽精密が普通の設備で差別化を図ってきた流れは以下の通りです。まず従来の方法を吟味し、どのような技術で差別化するか方向性を決めることです。次に設備能力への認識を高め、これを噛み砕くことです。噛み砕くということは、既成概念にとらわれずに、一度分解して再構築することです。

その結果、新方式のMC造形システムを確立し、差別化できるまでに至りました。

町工場が普通の設備で差別化を図るために、社会における自社の位置付け、強み、顧客との接点の把握など様々あります。中でも重要なことは、機械が仕事をやるのではないということです。人の“想い”が仕事をやる。“想い”ここの差別化が大切です。

微細加工の産業化に向けて~山梨県の取組み事例~

第一講座では、斎藤社長の講演に続きまして、
「微細加工の産業化に向けて~山梨県の取組み事例~」と題しまして、
株式会社微細加工研究所 執行役員 内田研一様、よりご講演いただきました。

内田様の講演内容抜粋

微細加工の分野は今後市場の成長性が高く、さまざまなニーズはあります。しかし、微細加工でどのようなことが実現できるかあまり知られていないため、
どのような微細加工ニーズがあるのかマッチングが難しいという現状があります。そこで微細加工研究所では、微細加工の認知度向上、業態自体の振興のため、技術プレゼン交流会、医療機器メーカー社内展示商談会、自動車メーカー社内展示商談会、事務機メーカー社内展示商談会など、さまざまな取り組みを行なってきました。

その他、講演内では、船井総研と微細加工研究所が手を組み立ち上げる「部品加工業経営部会 微細加工分科会」についてご案内させていただきました。

2017年時流対策~部品加工業の働き方改革~

第二講座は「2017年時流対策~部品加工業の働き方改革~」と題しまして、
株式会社船井総合研究所 グループマネージャー 片山和也
株式会社船井総合研究所 チームリーダー    三村信明
よりお伝えさせていただきました。

片山の講演内容抜粋

部品加工業のおける働き方開拓の本質は、労働時間を減らして利益を増やすことです。そのために受託型製造業が行なうべき、経営の要諦は2つあります。

1つ目が受注する仕事を良くすること、2つ目が多能工化です。

まず、受注する仕事を良くするためのポイントとは、自社の強みを活かせる案件を選別し、獲得することです。そのためにマーケティングが必要になります。船井流マーケティングの実施後、新規開拓に取り組み、収益性の高い案件を選別受注し、儲かる町工場に変わった会社についてご紹介させて頂きました。

ところで、自社製品を持つメーカーは、その製品が時流から外れるとかなりの困難が伴いますが、受託型製造業のマーケティングは取引先を変えることで対応できます。つまり。自社商品を持つメーカー以上に、部品加工業の経営ではマーケティングが重要なのです。

次に多能工化というポイントについて、実は50年前と比較すると、機械設備は約2倍に値上がりましたが、一方で人件費はというと約7倍に高騰しています。つまり、この側面からも人材を活用することが如何に重要かということがお分かり頂けると思います。

異業種となりますが、星野リゾートのビジネスモデルは、破綻しかかった旅館を買収し、多能工化を推進して経営を立て直すことを行なっています。部品加工業の経営においても、多能工化を推進し、リードタイムを短縮させ、固定比率を抑えることがポイントとなります。

片山の講演に続きまして、
株式会社船井総合研究所 チームリーダー三村信明より、船井流「多能工化支援」による町工場成功事例ついてお伝えさせていだきました。

三村の講演内容抜粋

「多能工化」による、企業側におけるメリットは、人材の有効活用、業務・作業の「流れ化」を実現、納期遅延の発生防止、など様々です。社員側においても、スキルアップを図れ、仕事量に対する能力のアンバランス化を解消でき、助け合いによって職場のチーム力が向上するなどのメリットがあります。労働環境的にも、業務・作業量の標準化・簡素化が進むことで、特定の社員への作業負担や残業の発生を抑制できます。多能工化の推進は企業・社員・労働環境すべての面で受託型製造業にとっては必須であると言えます。
多能固化を推進するポイントは次の通りです。

STEP1
多能工化の意義・目的を経営者、管理・監督者が十分理解し、一般社員に周知徹底させます。

STEP2
職場で必要な業務・作業名、技能、知識をリストアップして、難易度をつけます。全社での共通項目、部門ごとの共通項目を作成し、それぞれのポイントを抑えることが重要です。

STEP3
スキルマップを作成し、業務・作業名、技能、知識と社員の現状のスキルレベルを記入します。

STEP4
多能工化のための教育・訓練計画を作成します。

STEP5
指導者が業務・作業手順書、マニュアル、テキストを作成、訓練を実施してスキルアップを図ります。

STEP6
評価・賃金制度の整備(構築・見直し)を行います。多能工化を迅速に推進するためには必須となります。これら制度の場合は、企業ごとの色でカスタマイズすることが重要です。

「多能工化」という言葉は、単に「専門工」を否定するものではありません。
社員1人ひとりの適性を見て、多能社員にする人と専門社員にする人を選定して計画的に推進していくことがポイントです。多能工化によって、多品種少量生産や、数量・品種の変動に柔軟に対応する生産体制を維持し、生産性の向上を実現することが可能です。従って、「働き方改革」実現において多能工化は必須課題であるとも言えます。

当講座では、実際の支援で使用する人事評価制度の事例・ツールなども照射しながら、多能工化の事例をご紹介させていただきました。

技術力アップミーティング

第三講座は「技術力アップミーティング」に先立ちまして、株式会社船井総合研究所 外山智大 より、船井総研発行するVA・VEサプライヤーメルマガの取り組み状況についてご報告させていただきました。これにより、船井総研では どこの 誰が どのような ニーズを持っているのかを把握することができるようになっており、今後も継続的にメルマガ配信結果の情報共有を行なっていきます。

さらに「技術力アップミーティング」では、グループごとに以下のテーマについてディスカッションを実施しました。

・自社の強みを把握しているのか?
・自社の強みをお客様に伝わる情報発信ができているのか?
・生産性を向上させることが取組みは何をしているか?

ディスカッションでは、各項目の発表、それに対する会員企業様同士や弊社コンサルタントからのアドバイス・質問などが飛び交い、大いに盛り上がっていました。

当日の会場の様子

次回は、2017年5月の定例会として東京・名古屋・大阪の3会場での開催となります。

ゲスト講師:株式会社伊藤製作所 代表取締役 伊藤澄夫 様

東京 : 5月12日(金)
大阪 : 5月17日(水)
名古屋 : 5月23日(火)

本日は誠に有難うございました。
次回も多くの経営者の皆さまのご参加をお待ちしています。

ファクトリービジネス研究会 部品加工業経営部会第2回定例会 東京会場

片山 和也

片山 和也

更新日:2017.03.30

2017年3月24日(金)@船井総合研究所 東京本社

ファクトリービジネス研究会 部品加工業経営部会第2回定例会 東京会場

本日は『ファクトリービジネス研究会 部品加工業経営部会第2回定例会 東京会場』を、船井総合研究所東京本社にて開催しました。今回も、多くの経営者の皆様にお集まり頂きました。
それでは、本日の講座の実況中継をお送りいたします。
第一講座は「人と機械が融合する~ヒューマシン・カンパニーをつくる我が社の取り組み~」と題しまして、
ナカヤマ精密株式会社 代表取締役社長 中山愼一様よりご講演いただきました。

ナカヤマ精密㈱は、従業員200名の大阪府・大阪市にある超鋼合金・精密部品の機械加工会社です。「機械を徹底的に使いこむ」をモットーとしており、従業員数が多いのにもかかわらず、個々人の技術力が非常に高い点が特徴的です。今回は、「ヒューマシンカンパニー 「人のような機械」と「機械のような人」が織りなす超精密加工の物語」を執筆されている同社/中山社長から、普通の機械で差別化を図るためにはというテーマでお話しいただきました。

中山社長の講演内容抜粋

ナカヤマ精密では、半導体製造装置に使われる超精密部品や電子部品用の金型プレス部品から人工衛星に用いられる部品等、様々な業界に使われる精密部品を生産しています。
私の考える製造業の本質とは、「モノを作り続けること」です。生産技術というのは、日々自分たちの手でモノを作り続けることで向上させる事ができます。製造業は自分たちの手でモノを作り続けそれに付加価値をつけて売っていくことが大切なのです。
我々が考える、普通の機械で差別化をはかる方法とは、使用する加工機の精度のばらつきを把握すること、すなわちレーザー測定器を使用し、X軸・Y軸・Z軸すべて測定して、場合によっては社員による公正・部品の取り換え等を行い常に機械の最大限の機能を発揮できる仕組みづくりを行う、ということです。
機械には、必ずバラつきやクセがあります。このような機械の特性を把握することでより高精度な加工を施すことができるのです。また、温度でもワークの精度が揺らぎますので、高精度な加工をする際は温度環境を一定にすることも非常に大切です。近年は、人間でやらなければいけない仕事・機械にやらせるべき仕事を分けて考え生産性の向上にも努めています。
このように、精密部品を生産していく上で、外部環境と加工機械を使いこなす仕組みが大切なのです。

2017年時流対策~部品加工業の働き方改革~

第二講座は「2017年時流対策~部品加工業の働き方改革~」と題しまして、
株式会社船井総合研究所 グループマネージャー 片山和也
株式会社船井総合研究所 チームリーダー    三村信明
よりお伝えさせていただきました。

片山の講演内容抜粋

部品加工業のおける働き方開拓の本質は、労働時間を減らして利益を増やすことです。そのために受託型製造業が行なうべき、経営の要諦は2つあります。
1つ目が受注する仕事を良くすること、2つ目が多能工化です。
まず、受注する仕事を良くするためのポイントとは、自社の強みを活かせる案件を選別し、獲得することです。そのためにマーケティングが必要になります。船井流マーケティングの実施後、新規開拓に取り組み、収益性の高い案件を選別受注し、儲かる町工場に変わった会社についてご紹介させて頂きました。
ところで、自社製品を持つメーカーは、その製品が時流から外れるとかなりの困難が伴いますが、受託型製造業のマーケティングは取引先を変えることで対応できます。つまり。自社商品を持つメーカー以上に、部品加工業の経営ではマーケティングが重要なのです。
次に多能工化というポイントについて、実は50年前と比較すると、機械設備は約2倍に値上がりましたが、一方で人件費はというと約7倍に高騰しています。つまり、この側面からも人材を活用することが如何に重要かということがお分かり頂けると思います。
異業種となりますが、星野リゾートのビジネスモデルは、破綻しかかった旅館を買収し、多能工化を推進して経営を立て直すことを行なっています。部品加工業の経営においても、多能工化を推進し、リードタイムを短縮させ、固定比率を抑えることがポイントとなります。

片山の講演に続きまして、
株式会社船井総合研究所 チームリーダー三村信明より、船井流「多能工化支援」による町工場成功事例ついてお伝えさせていだきました。

三村の講演内容抜粋

「多能工化」による、企業側におけるメリットは、人材の有効活用、業務・作業の「流れ化」を実現、納期遅延の発生防止、など様々です。社員側においても、スキルアップを図れ、仕事量に対する能力のアンバランス化を解消でき、助け合いによって職場のチーム力が向上するなどのメリットがあります。労働環境的にも、業務・作業量の標準化・簡素化が進むことで、特定の社員への作業負担や残業の発生を抑制できます。多能工化の推進は企業・社員・労働環境すべての面で受託型製造業にとっては必須であると言えます。
多能固化を推進するポイントは次の通りです。

【STEP1】 多能工化の意義・目的を経営者、管理・監督者が十分理解し、一般社員に周知徹底させます。
【STEP2】 職場で必要な業務・作業名、技能、知識をリストアップして、難易度をつけます。全社での共通項目、部門ごとの共通項目を作成し、それぞれのポイントを抑えることが重要です。
【STEP3】 スキルマップを作成し、業務・作業名、技能、知識と社員の現状のスキルレベルを記入します。
【STEP4】 多能工化のための教育・訓練計画を作成します。
【STEP5】 指導者が業務・作業手順書、マニュアル、テキストを作成、訓練を実施してスキルアップを図ります。
【STEP6】 評価・賃金制度の整備(構築・見直し)を行います。多能工化を迅速に推進するためには必須となります。これら制度の場合は、企業ごとの色でカスタマイズすることが重要です。

「多能工化」という言葉は、単に「専門工」を否定するものではありません。

社員1人ひとりの適性を見て、多能社員にする人と専門社員にする人を選定して計画的に推進していくことがポイントです。多能工化によって、多品種少量生産や、数量・品種の変動に柔軟に対応する生産体制を維持し、生産性の向上を実現することが可能です。従って、「働き方改革」実現において多能工化は必須課題であるとも言えます。

当講座では、実際の支援で使用する人事評価制度の事例・ツールなども照射しながら、多能工化の事例をご紹介させていただきました。

技術力アップミーティング

第三講座は「技術力アップミーティング」に先立ちまして、株式会社船井総合研究所 外山智大 より、船井総研発行するVA・VEサプライヤーメルマガの取り組み状況についてご報告させていただきました。これにより、船井総研では どこの 誰が どのような ニーズを持っているのかを把握することができるようになっており、今後も継続的にメルマガ配信結果の情報共有を行なっていきます。

外山講演内容抜粋

さらに「技術力アップミーティング」では、グループごとに以下のテーマについてディスカッションを実施しました。

1.自社の強みを把握しているのか?
2.自社の強みをお客様に伝わる情報発信ができているのか?
3.生産性を向上させることが取組みは何をしているか?


技術力アップミーティングの様子

ディスカッションでは、各項目の発表、それに対する会員企業様同士や弊社コンサルタントからのアドバイス・質問などが飛び交い、大いに盛り上がっていました。
次回は、2017年5月の定例会として東京・名古屋・大阪の3会場での開催となります。

2017年5月の定例会 東京・名古屋・大阪

ゲスト講師:株式会社伊藤製作所 代表取締役 伊藤澄夫 様

  • 東京 : 5月12日(金)
  • 大阪 : 5月17日(水)
  • 名古屋 : 5月23日(火)

本日は誠に有難うございました。
次回も多くの経営者の皆さまのご参加をお待ちしています。


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