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実況中継 2

ファクトリービジネス研究会 部品加工業経営部会第3回定例会 東京会場

片山 和也

片山 和也

更新日:2017.05.18

2017年5月12日(金)@船井総合研究所 東京本社セミナールームA

ファクトリービジネス研究会 部品加工業経営部会第3回定例会 東京会場

本日は『ファクトリービジネス研究会 部品加工業経営部会第3回定例会 東京会場』を、船井総合研究所東京本社にて開催しました。今回も、多くの経営者の皆様にお集まり頂きました。
それでは、本日の講座の実況中継をお送りいたします。

微細加工分科会

本日は、通常の定例会の前に第一回『微細加工分科会』を開催いたしました。
微細加工分科会は、部品加工業経営部会の中でも特に「微細加工」に関わる会社様にお集まりいただき、より深い技術的な議論を行ない共同受注・共同開発を図っていこうとする分科会です。
今回の微細加工分科会では、「わが社が今までに加工した最も小さなフレームワーク(あるいは最も高精度なワーク)」と題しまして、株式会社入曽精密 代表取締役 斎藤清和様、株式会社微細切削加工研究所 執行役員 内田研一様のお二方を講師に迎えて、微細加工技術をもった企業様同士で技術交流を行いました。
各社が、自社の説明を行い、他社からの質疑応答に答え、講師からの総括をいただくという流れで進行いたしました。皆様、他社の付加価値の高い技術に興味があるご様子で、微細加工分科会は盛り上がりを見せました。
時間の都合上、一社あたりの時間に目安をもたせていただきましたが、皆様、いくら時間があっても聞き足りない、話し足りないというご様子でした。

次回の第二回微細加工分科会は、7月26日(水)に大阪にて、今回と同じく定例会前に開催されます。

普通の町工場が今そこにある人・設備・技術でイノベーションを起こす方法!

第一講座は「普通の町工場が今そこにある人・設備・技術でイノベーションを起こす方法!」と題しまして、
株式会社伊藤製作所 代表取締役 伊藤澄夫様よりご講演いただきました。
(株)伊藤製作所は、内閣総理大臣安倍晋三氏も注目する、三重県四日市市にある町工場です。同社は、現在、国内製造業の中でも屈指の生産性を誇る、日本を代表する様な部品加工業であり、わずか19名で売上3億円/月の超高生産性を実現しております。伊藤社長から、普通の町工場である同社が、なぜこのような高生産性を実現できたのかというテーマでお話しいただきました。

伊藤社長の講演内容抜粋

部品加工業において、一般的には設備の稼働率が高くないと儲からないと言われております。しかし、50年前と比べて、設備の質が上がって値段が2倍、人の質があまり変わらず給料が7倍となっている現状では、人件費の方が設備費よりも高くついてしまいます。そんな中、設備の稼働率を上げようとすると、ベテラン社員が多く必要となり、人件費が莫大にかかってしまいます。また、稼働率を低く維持することで、ツールの取り換えといった人為的ミスをなくすことができ、社員が定時で帰っても夜間無人運転が可能になりました。中長期的に見れば、稼働率が低いということは決してもったいないということはないのです。そこで、自社では増えた利益を新たなプレス機械に回して稼働率を一定に維持しています。このようなイノベーション的発想にいたるために、投資:人件費:付加価値の比率がどうなっているかを常日頃から意識しています。
この他にも、伊藤社長が経営者として普段から心がけていられることや、伊藤社長の著書『ニッポンのスゴい親父力経営』でも詳しく取り上げている人心掌握術、部品加工業において利益を上げるポイントなどを、伊藤社長の実体験を交えてご講演いただきました。
講演後は、伊藤社長の前に名刺交換待ちの長い行列ができる程の好評ぶりでした。

次の時代を生き残れる体質改善(=モデルチェンジ)の進め方

第二講座は「次の時代を生き残れる体質改善(=モデルチェンジ)の進め方」と題しまして、
株式会社船井総合研究所 グループマネージャー 片山和也
よりお伝えさせていただきました。

片山の講演内容抜粋

部品加工業の社長が今、最も力を入れるべきは、高収益化・高生産性です。高収益化・高生産性を目指す目的は二つあります。一つは、不況対策、もう一つは次の時代を生き残れるように体質改善をしていくためです。
日本では、現在、国債がGDPの約2.5倍あります。この数値は、先進国の中でも異常な数値で、日本はこのままだと、5年以内に財政破綻をするか低金利を無理に維持し続ける金融抑圧が起こると言われています。近い将来に不況が来るということは、皆様知っての通りだと思います。従って、経営者としては、不況対策を打つ必要があります。
また、次の時代を生き残れるように体質改善をしていくためには、お金と時間がかかるので、まずは高収益化して儲かる会社にしておく必要があります。第一講座の伊藤製作所様もこのモデルチェンジの成功事例にあたります。
高収益化を目指して、部品加工業で行うべきはマーケティングです。マーケティングは体質改善の第一歩であり、不況対策でもあります。不況を乗り切り、チャンスをものにするためには、自社の強みをきちんと把握して、マーケティングに反映させる必要があります。これができているかどうかがチャンスをものにできるかどうかの鍵になります。
当講座では、船井流マーケティングによって、自社の強み分析を行い、その強みを集客サイト、会社案内サイト、技術ハンドブックに落とし込んで、商談獲得に成功した参加会員様の実例を数多く紹介させていただきました。

技術力アップミーティング

第三講座は会員様の会員企業様相互の情報交換会です。
各グループに分かれて、以下のテーマについてディスカッションを実施しました。
1.大手優良企業からの技術ニーズに対して、どう対応していくか?
2.自社の「技術・強み」をどの様に見つけ、訴求するか?
3.その結果、いかに具体的なビジネスにつなげていくか?または外注などクライアントを組むか?

技術力アップミーティングの様子

ディスカッションでは、各項目の発表、それに対する会員企業様同士や弊社コンサルタントからのアドバイス・質問などが飛び交い、大いに盛り上がっていました。最後に各グループ担当者から纏めとして、フィードバックコメントを発表させていただきました。
次回は、2017年7月の定例会として東京・名古屋・大阪の3会場での開催となります。

2017年7月の定例会 東京・名古屋・大阪

ゲスト講師:二九精密機械工業株式会社 代表取締役社長 二九 良三 様
テーマ:大手研究開発部門のニーズを満たす 次世代部品加工業の作り方
東京 :  7月14日(金)
大阪 :  7月26日(水)
名古屋 : 7月28日(金)
本日は誠に有難うございました。
次回も多くの経営者の皆さまのご参加をお待ちしています。

ファクトリービジネス研究会 機械工具商社経営部会 4月度 定例会

三村 信明

三村 信明

更新日:2017.05.09

2017年4月27日(木)@船井総合研究所 東京本社 10:30~16:45

『ファクトリービジネス研究会 機械工具商社経営部会 2017年4月度 定例会』が、株式会社船井総合研究所の東京本社にて開催され、今回の定例会も多くの会員企業様にお集まり頂きました。

それでは本日の講座の実況をお送りします。

 第一講座は、機械工具商社の働き方革命Ⅱ~「中途採用」と「目標管理制度」を活用し、生産性を上げるポイント~と題しまして、
株式会社船井総合研究所 チームリーダー 三村信明
よりお伝えさせていただきました。

(以下、三村の講演内容抜粋)

 現状の総務省における労働力調査によると、就業者数と雇用者数は50ヶ月連続の増加。対して完全失業者数は81ヶ月連続の減少となっています。これらのデータから、現状の時流としてはどのように人材を確保するかが経営課題において非常に重要です。
 そこで用いるのがIndeedです。Indeedとは、現在世界No.1求人ポータルサイトとなっており、毎日数百万人の求職者が訪問しています。
 従来までの求人媒体の大きな違いとして、Indeedでは採用における正確なコストや効果を測定することができ、また、無駄な採用費用をかけずに採用をすることができます。  
 船井総研は、世界No.1のIndeed代理店として全国に業種を問わず多くの成功事例を持ち、最短最速ローコストでの採用を目指しています。
 中途採用面談における担当者の役割としては、応募者のスキル、資質に加え、過去の行動を明らかにして短時間で人物像を知る事が必須です。
 質問の例としては、「仕事で求められている能力」を答えさせることで、応募者がどの程度募集職種と会社について認識しているかを判断できます。
 また、面接において注意したいこととしてジェネレーションギャップを考慮することが必要です。
 このような中途採用面談に関連することをお話させていただきました。

 また、第一講座後半では、三村の講演に続いて、
「フロン排出抑制法順守のためのエビデンス ENVだからできる事」と題しまして
一般社団法人 冷媒総合管理センター 井藤裕司様 南山晃一郎様よりご講演いただきました。

(以下、井藤様・南山様の講演内容抜粋)

 フロン排出抑制法において、管理者の義務に関して怠っている場合は、注意勧告といった形で行政から注意を受けているケースがでてきています。
 冷媒総合管理センターを利用するメリットとしては、フロン排出抑制法により、フロンを使用する機器に関してはおおむねすべての機器を点検する必要があり、コンプライアンスの維持のためにコストをかけることになりますが、その時にかかるコストをログブックによるデータの管理などのサービスにより抑えることができます。

第二講座は、「機械工具商社の新たな商材~MC加工精度の判定キット「Blaze」」~と題しまして、
株式会社 入曽精密 代表取締役 斎藤 清和 様よりご講演いただきました。
 株式会社入曽精密様(埼玉県入間市)は、トヨタ自動車、TDK、日産自動車、キャノンなどの超一流企業が受賞企業に名を連ねる、日経ものづくり大賞を受賞したことで注目されている部品加工業です。
 同社が開発した「Blaze」は、あらかじめ用意された精密試験片上の約0.3㎜径のターゲットに0.06㎜の微細穴を0.01㎜間隔で九つ開けることでMCオペレーターを教育できるほか、MCの精度も判定できるキットです。刃先のびびり具合などから工具、ホルダー、MC本体のいずれに課題があるかなども判定できます。
 同社ではこのキットの販売に機械工具商社の活用を考えており、同時に機械工具商社営業マン向けの教育プログラムも構築中です。本キットの販売をマスターすることで、客先の現場に入り、より専門性・技術性の高いセールスを展開することが可能になります。

(以下、斎藤社長の講演内容抜粋)

 現在の機械工具商社に求められていることとして、「ユーザー視点」を持ち、アドバイザーとして価値を提供することがより一層重要になってきています。アドバイザーとして価値を提供することとして「切削加工機の最適加工条件」を見つけるといったものを推薦しています。
 Blazeとは、「NC機械の最適加工条件を見つけるための簡易刃先ブレチェック」キットであり、例えば回転数を変えた場合による加工精度の差が把握できます。
 Blazeを用いた営業として顧客ターゲット設定のもと、Blaze原理・効果説明を訪問や展示会で行います。その後、客先工場でBlazeチェックを行い、分析のもと対策アドバイスを行います。

第二講座では、斎藤社長の講演に続きまして、
株式会社微細切削加工研究所 執行役員 内田 研一 様よりご講演いただきました。

(以下、内田様の講演内容抜粋)

 Blaze使えば、今まで穴を開けたことがなかった人でも、すぐにあらかじめ用意された精密試験片上の約0.3㎜径のターゲットに0.06㎜の微細穴を0.01㎜間隔で九つ開けることができるようになります。
この技術を客先工場の現場内で体験サービスをしてもらいます。そしてBlazeチェック作業をし、テストピースの持ち帰り&分析をし、アドバイスを行えるようにします。
アドバイスを行いながら、徐々に社内に入り込んでいき、サービスの提案を持って行けるような環境にします。
より専門性・技術性の高いセールスを展開していくことができます。

 第三講座は「機械工具商社の新たな商材 検査測定用 総型ゲージとその校正・およびメンテナンス」と題しまして
株式会社 伊藤精密工具製作所 代表取締役  伊藤 政憲 様よりご講演いただきました
同社は愛知県名古屋市に本社工場を構える精密部品加工を得意とし、自動車部品等の量産部品の精度点検・品質保証に使われる各種ゲージの設計製作を行っている企業です。
 ゲージは自動車部品をはじめとする量産部品を効率よく精度、品質保証するツールではありますが、ゲージ業者は少人数の零細業者が多く、特に地方においては廃業が進んでおり優良ゲージ業者を求める声は意外と多くあります。
 名古屋にありながら営業に強い同社は、その優良ゲージ業者の代表格といえます。また同社の特徴は、他社が製作したゲージ(総型ゲージ)の校正およびメンテナンスが行える点にあります。
ゲージは自動車部品のみならず、各種産業機器・電機・医療機器・航空機など、実は多岐にわたり使用されています。本講座を機に、ゲージならびにゲージの校正も、御社の新たな取り扱い商品としてラインアップをご検討いただきたいと思います。

(以下、伊藤様の講演内容抜粋)

 ゲージとは基準の寸法、角度、形状などをもつ測定具の総称であり、機械部品など工作物の仕上がりが規定の範囲にあるかどうかを確かめるのに用います。自動車、航空機、家電、医療機器など多くの業界で使用され、誰でも簡単に素早く、検査が可能です。
 ゲージを取り扱う利点として、現在の時流として、生産される製品の検査、品質保証に対する意識は高まってきており、その重要度も増しています。
 専門性が高くニッチな分野であり、大手メーカーでも「設計者」がほとんどいない場合、お客様は設計から製作まで一貫して依頼をしてほしいと考えられます。
 また、ゲージメーカーの新規参入が少なく、且つ工場の数が減少していることもあり、多くのお客様が新たなゲージメーカーを探していると言えます。
 伊藤精密工具製作所のゲージは、すでにある既存のゲージの校正業務や新たなゲージの設計製作を行っており、そういった商材を商社様のユーザー様に対して提案することができます。

 第四講座では「中古機械グループ」、「工事・メンテナンスグループ」に分かれて「新商品・新サービス開発ミーティング」を、実施しました。

 「中古機械グループ」では、成功事例の共有を行いました。ある会員企業様では、WEBサイトから引き合いがあり、1,500万円のマシニングセンタの成約がほぼ確定しているようです。
 また、販売よりも買取に注力すること。有力なアライアンス先との提携など会員企業間でアドバイスを実施いたしました。

「工事・メンテナンスグループ」では、フロン点検についての情報共有を行いました。フロン排出抑制法については、国 → 都道府県 → 市 → 町 と段階を経て周知徹底されるが、隅々まで行き届くのは時間の問題であるようです。
また、「定期点検キャンペーン」を活用した営業方法や、応酬話法などについても議論を行いました。

本日のファクトリービジネス研究会 機械工具商社経営部会の4月定例会が、研究会会員様のお役に立てることを願っております。誠に有難うございました。

2017年度 機械工具商社経営研究会 定例会スケジュール
・6月23日 (金)         大阪 淀屋橋 セミナープレイス 
・8月24日(木)~25日(金) 経営戦略セミナー(東京)
・10月20日 (金)         船井総研 東京本社
・12月11日 (金)         船井総研 東京本社


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