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実況中継 1

【開催レポート】複合機による「高利益率経営」視察セミナー

山崎 悠

山崎 悠

更新日:2016.07.15


2016年7月6日(水) このセミナーについて>>

船井総合研究所では7月6日(水)、部品加工業経営部会の会員である今製作所の今社長をメイン講師として、ヤマザキマザック様 美濃加茂製作所にて「複合機による『高利益率経営』視察セミナー」を行いました。

 

 

第一部は「『高利益率経営』を目指した当社の取り組み」と題して、有限会社今製作所の今社長に複合加工機の導入、活用についてお話頂きました。またヤマザキマザック様の社内で、インテグレックスのユーザーが講演を行うのは初めての試みとあって、ヤマザキマザック様の設計開発室のエンジニアの方も多数講演を聴講されていました。

 

 

今社長は工学系の専門の教育を受けたわけでもない業界外から入った自分が、町工場で高生産性を追求していった結果たどり着いたのが複合加工機であるとお話しされていました。
 
複合加工機の導入目的は一般的に「①マルチタスキング(ギア加工、ブローチ加工のような加工まで1台で行う)」「②現行の加工をいかに高効率で行うか」のどちらか、と前置きしたうえで、今製作所ではとにかく②の目的に集中しているということでした。加工に付加価値を乗せていくのではなく、安く効率的に作ること、これが今製作所における高利益率経営のポイントであると。
今社長が繰り返し強調されていた点は、「複合加工機はこれまでの仕事よりも高い付加価値の加工を目指す機械ではない、今ある仕事を高効率でクリアし、高生産性を追及する機械である」ということです。

 

 

質疑応答の中で「複合加工機に向く仕事はどのようなものがあるか」というご参加者の質問に対して、今社長の答えは「向く仕事、向かない仕事を考える前に、とにかく機械を動かすには、という考え方でやるのがいい」というものでした。近社長は講演を「もっとも儲からない機械の状態は、機械が動かないこと。まず『これは複合機の仕事』とか決めつけずに、より多くの機械を動かすようにしてみるのがよいのでは」とまとめられました。
 
第二部は、「複合機による高付加価値を実現する加工アプリケーション事例」として、インテグレックスの普及期において、製造販売の長を務めたインテグレックスのプロ、ヤマザキマザックオプトロニクスの杉浦プロダクトマネージャーにお話しいただきました。

 

 

まず、近年のモノづくりをとりまく環境として、高度化する工作機械の機能を使いこなせないという指摘がありました。一般的な多工程における加工においては、実は生産リードタイムのうち70~80%がアイドル時間。つまり段取りに掛かっている時間であり、実際に利益を生んでいる加工時間はリードタイムの20~30%である、従って仮に加工時間を半分に縮めることに成功したとしても、それは全体の生産リードタイム短縮に15%といったレベルでしか寄与しない。曰く、いま機械加工を行う人たちが取り組むべき改善活動は、外段取りを削減し、いかに早く加工を始め、客先へ納めるかである、との主旨でした。

 

 

また高付加価値を実現する複合加工機の加工アプリケーションとして挙げられていた事例の多くは、社内からだけで出てきたのではなく、ユーザーと一緒に開発してきたものであると杉浦マネージャーは言います。その多くは単にインテグレックスを「旋盤+ミーリング」のマシンと捉えていては出てこなかったものであるとも。

 

 

杉浦マネージャーのご講演の後は、ヤマザキマザック様のショールームにて実際に複合加工機が稼働している状況の見学を行いました。実際の複合加工機の活用事例を聞いた後とあって、ご参加者は皆様真剣に見学をされていました。

 

 

今回のセミナーを通じて、高付加価値化経営のヒントを掴んでいただければ幸甚にございます。


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