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実況中継 1

【開催レポート】  国内で生き残る 先端「町工場」視察セミナー in 関東

片山 和也

片山 和也

更新日:2015.03.27

ファクトリービジネス研究会 部品加工業経営部会の一大イベントである、国内で生き残る 先端「町工場」視察セミナーを開催致しました。
4月を目前にし、コートなしでも外出できるくらい暖かくなってきました。大型バスを貸切り、先端「町工場」2社の視察を実施します。今回は48名もの経営者様がご参加になり、大型バスも満席となりました。

では、早速、実況レポートに移らせていただきます。
船井総合研究所の東京本社に集合し、大型バスにて視察1社目の、墨田区にある株式会社浜野製作所様に向かいます。
始めに、車中にて船井総合研究所コンサルタントの自己紹介を実施させて致しました。続いて、株式会社船井総合研究所 片山和也より、現在、業績のよい会社の特徴についてお話しました。
そのポイントとして以下の2つがあげられます。
① 独自技術を持っているわけではないが、自社の個性を打ち出している。
② 差別化された独自技術でオンリーワンを目指す。高額な設備力をいう裏づけがある。

汎用機械を購入してものづくりをする以上、設備で差別化するのは難しいため、厳しい時代には自分らしさ、自社らしさをいかに出すか。もしくは、①②どちらのスタイルにしても露出度を高め、知名度を上げることが重要であります。
デフレ対策として、付加価値で差別化を図る、具体的には、「顧客代行」、もしくは「前後のサプライチェーンを統合する」、など、経営者の皆様向けに、具体的な事例を交えお話をさせて頂きました。

視察町工場の1社目は墨田区の株式会社浜野製作所様です。
浜野製作所様は、設計・開発から金型製作、プレス、精密板金加工、機械加工まで対応している会社様です。加工だけではなく、「設計」「開発」という前後のサプライチェーンを取り込むことで成功したモデル企業です。
先ずは代表取締役である、浜野慶一氏よりプレゼンテーションを実施頂きました。浜野製作所様の現在に至るまでのエピソード、各種ツアーの実施、地域に密着したワークショップの開催などの取り組み、産学官連携による新しい事業への進出、経営理念などをお話頂き、3班に分かれて工場内の視察を実施致しました。

3S(整理、整頓、清掃)が徹底された作業所、多能工の職人たちのあふれる加工現場、墨田区における「ものづくりのハブ」と称される、3Dプリンタなどの最新加工機を設備したガレージスミダなどを視察しました。




視察後の質疑応答では活発な意見交換が実施されました。参加者の方々から積極的にご質問があり、浜野様も自身の体験談、経営者としての志、社員の教育方針のお話を頂きました。
大きな盛り上がりの中、1社目の視察を終了しました。

昼食場所へ移動する車中では、部品加工業界の時流について、片山よりお話させて頂きました。
現在の部品加工業界はバブルと呼んでも良い状態であり、その要因は以下の4つです。
① 円安バブル
② 自動車・スマートフォンバブル
③ 原油安バブル
④ 補助金バブル
但し、現在は好調な部品加工業ですが、新規顧客の開拓、採用活動など、今から不況に備えた対策を実施すべきである、というお話をさえて頂きました。

昼食後、2社目の視察先である、八王子の東成エレクトロビーム株式会社様へ移動します。
車中では、参加企業様の自己紹介、現在の課題、浜野製作所様を視察しての感想をお伺い致しました。また、片山より、特定業界・特定顧客依存から脱却した企業紹介、脱却に成功したポイントをご紹介しました。

それでは、いよいよ視察町工場の2社目である、八王子の株式会社東成エレクトロビーム株式会社様の視察状況をレポートさせて頂きます。
東成エレクトロビーム様は、機械加工など、従来の加工法では不可能とされていた、微細加工・切断・穴あけ・溝加工・型彫りなどを電子ビーム加工、レーザー加工にて実現する「工法提案」を得意としている企業様です。異種金属間溶接や各種難削材への溶接加工にも対応しており、「困ったときの駆け込み寺」と大手優良企業の開発者から評価されております。
先ずは代表取締役会長である、上野保氏より会社紹介、事業紹介についてご紹介を頂きました。また、コーディネート企業としての取り組み、産学官連携を地理膜ニーズと課題についてもお話を頂きました。

その後、2班に分かれ、最新鋭の電子ビーム加工、レーザー加工の工場を視察しました。他にも、CO2レーザー加工、半導体レーザー加工などの現場視察、自社開発されたレーザークリーニング装置、航空宇宙分野向けのワークサンプルなども見学致しました。
その後、視察1社目と同じく内容の濃い質疑応答が実施されました。特に、上野会長の語る経営理念については皆様、真剣な表情で耳を傾けておられ、大変実りの多いものとなりました。普段、なかなか目にすることが出来ない加工作業場であるので、参加者の皆様はたくさんの質問をされており、非常に活発な質疑応答となりました。




株式会社浜田製作所様、株式会社東成エレクトロビーム様、大人数の受け入れにご対応頂き、誠にありがとうございました。

八王子から東京までの帰りのバスの中では、参加者の皆様から一日の振り返り、今後取り組むべきものをご発表頂きました。また、参加しました船井総合研究所コンサルタントからも本日の振り返り、また総括として片山から、本日のまとめ、今後の時流予測をお話させて頂きました。

町工場の中でも、特に成功を収められている企業様を実際に訪問し、その過程、課題、経営者の理念を直に聞くことによって、今後取り組むべき課題・対策など、ご参加された経営者の皆様は感じられたことが多くあったのではないでしょうか。
本日の視察セミナーが参加者の皆様のお役に立てることを願っております。

また、次回の国内で生き残る 先端「町工場」視察セミナーは11月13日(金)の開催を予定しております。3次元CADを駆使した製品設計、試作品製作を得意とする有限会社スワニー様、月に2500件もの新規試作製作に対応し、医療機器分野にも進出している、株式会社西山精密板金様の2社を視察予定です。

本日は誠にありがとうございました。次回のご参加もお待ちしております。


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