【生産管理のポイント】61・生産コストを飛躍的に下げる3Dプリンタの衝撃

わかりやすい!生産管理のポイント

61・生産コストを飛躍的に下げる3Dプリンタの衝撃

3次元CADデータからダイレクトなモノづくりを実現

単品生産で大幅なリードタイム削減とコストダウンを実現!

さらに3次元CADデータを、そのまま製品に変えてしまう技術が近年注目される3Dプリンタです。3Dプリンタは3次元CADデータをもとに、樹脂あるいは金属の造形物をダイレクトに生産することが可能です。

例えばドライヤーや電話機など、身の回りの電化製品の大半は樹脂のボディーでつくられています。従来は金型をつくり、この金型に溶かした樹脂を流し込んで成型する、といったプロセスで生産されていました。金型は高額なものですし、製作するのに早くても数週間から1ヶ月といった時間がかかります。
また金型に溶かした樹脂を流し込む機械(成型機)も高額で、また少なくとも数百個から数千個といったロット生産にしないと採算が合いません。

ところが3Dプリンタであれば金型も成型機も不要、ドライヤーくらいの大きさなら数時間から半日で、しかも1個から部品がつくれてしまいます。
従って、今まではコストを下げるために「大量生産」が前提であった製品も、3Dプリンタを活用することでローコストに“多品種微量生産”が可能になります。

3Dプリンタの活用で、生産数量1/10でも同じ量産効果!

実際、IBMの調査によれば、3Dプリンタを活用することで生産数量の10%で、現行と同じ量産効果が得られると発表しました。また通常のモノづくりと比較して、今後10年間で平均23%のコスト削減が見込まれるといいます。

今後、3Dプリンタがモノづくりの姿を大きく変えていくことでしょう。

 

出典元書籍:ぐるっと! 生産管理(すばる舎リンケージ)  片山 和也 (著) amazonで購入>>

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