【生産管理のポイント】43・収益を左右する標準時間

わかりやすい!生産管理のポイント

43・収益を左右する標準時間

作業標準の中で最も大切な「標準時間」の設定

「標準時間」の設定を間違えると赤字に?

作業標準の中で最もポイントになるのが「標準時間」の設定です。
「標準時間」とは、その製品または部品をつくるために必要な時間のことをいいます。

「標準時間」をもとに見積りがつくられ、その製品や部品の売値(価格)が決まります。
従って標準時間の設定を間違えると”赤字受注”をすることになる、あるいは”価格が高すぎて受注できない”ことにつながります。

さらに「標準時間」をもとに生産計画が組まれます。従って「標準時間」の設定を間違えると、納期遅れなどトラブルの原因となります。

この様に「標準時間」の設定は重要で、その会社の収益をも左右するといって良いでしょう。

生産するものがあらかじめ決まっている「見込生産」の、かつ「繰り返し生産」であれば「標準時間」の設定は容易です。

「標準時間」設定の“仕組み化”を図ろう!

ところが「受注生産」の「多品種少量生産」「一品生産」ということになると、その都度「標準時間」を設定する必要がありますから、標準時間の設定には熟練を要することになります。

従ってこの場合、「標準時間」の設定については、できるだけカンと経験といった属人的な要素を排除していく取り組みが必要です。
組立工程の場合は、前述の作業分解などIEを活用した標準化への取り組みが有効です。
加工工程の場合はCAD/CAMを活用すれば、加工時間をシミュレーションで算出することが可能です。

さらに、この「標準時間」の設定そのものが適切であったのかどうか、後述する「現場ミーティング」や「生産会議」の中などで検証していく必要があるでしょう。

出典元書籍:ぐるっと! 生産管理(すばる舎リンケージ)  片山 和也 (著)

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