【生産管理のポイント】29・トレーサビリティとは

わかりやすい!生産管理のポイント

29・トレーサビリティとは

トレーサビリティとは「追跡可能性」のこと

自動車産業や食品・医薬品産業で重視されるトレーサビリティ

また近年では、自動車産業や食品・医薬品産業などを中心に「トレーサビリティ(traceability))」という言葉がよく聞かれます。
トレーサビリティとは“追跡可能性”の略であり、つまり「どの部品が」「いつ」「どこで」「誰によって」つくられたのか、追跡可能な状態を実現する管理手法のことです。
具体的には部品ごとにロットナンバーを打ち、そのロットナンバーから「いつ」「どこで」「誰によって」つくられたのかを、わかる様にすることになります。

特に自動車の場合、生産に不具合があれば「リコール」を実施して、不具合箇所を直す義務が自動車メーカーには課せられています。

リコールのダメージを最小限にするトレーサビリティ

例えばある自動車で、ハンドルに不具合が発見されたとします。その原因はハンドルの中の部品Aの加工精度が、きちんと出ていなかったことが原因だったとします。そして調べると、○年○月に生産されたロットのA部品に、この問題が集中していることがわかったとします。
もしトレーサビリティ管理を行っていれば、この○年○月に生産されたロットの部品Aのみを交換すればOK、ということになります。

ところがもしトレーサビリティ管理を行っていなければ、全ての部品Aを交換しなければならなくなります。そうすると品質不良を出した自動車メーカーの損失は大変なものになります。
こうしたリスクヘッジのために、トレーサビリティ管理を行うのです。

また自動車業界以外にも、同様に厳格な品質が求められる食品・医薬品業界でもトレーサビリティ管理が一般的になってきています。

 

出典元書籍:ぐるっと! 生産管理(すばる舎リンケージ)  片山 和也 (著)

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