【生産管理のポイント】24・カンバン方式とは

わかりやすい!生産管理のポイント

24・カンバン方式とは

つくり過ぎのムダを防ぐ生産管理システム

カンバン方式は「引っ張り方式」の生産管理

MRPは計画主導型の生産管理です。これを「押し出し方式」といいます。

これに対して受注情報主導型のやり方が「カンバン方式」です。カンバン方式は「引っ張り方式」の生産管理です。

カンバン方式では川下側の工程から、川上側の工程に“カンバン”によって生産指示、あるいは引き取り指示が出されます。
カンバン方式のメリットとして、次のことを挙げることができます。

 1)つくり過ぎ、運び過ぎのムダが無くなる
 2)在庫の回転率が高まり、設計変更やモデルチェンジに迅速に対応できる
 3)運転資金の節減ができる

トヨタ自動車の経営危機から生まれたカンバン方式

カンバン方式は、日本のトヨタ自動車が生み出した生産管理の手法です。そのきっかけは1950年に発生した深刻な経営危機です。当時のトヨタには、無駄な在庫を持つ余力が資金的にもありませんでした。こうした背景から大野耐一氏が中心になって確立したのがカンバン方式なのです。

このカンバン方式に代表される「トヨタ生産方式」はその後、アメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)等で研究され、「リーン生産方式」としてアメリカの製造業にも広く普及していきました。

なお、この「カンバン方式」の概念を企業間取引にまで拡大した概念のことを、SCM(Supply Chain Management)といいます。SCMは前述のERPと同様に、生産システムの用語としてよく使われています。

 

出典元書籍:ぐるっと! 生産管理(すばる舎リンケージ)  片山 和也 (著)

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