船井総研「部品加工業」経営FAXレター

最新!部品加工業のための「業界動向ニーズ」
~流通業界で進む自動化・AI化が部品加工業に与える影響~

三宅 康太
更新日:2017.02.02

船井総合研究所では、年4回開催されるマッチングフェア等を通して、大手・中堅メーカーの抱える最新の業界動向やニーズが耳に入ります。今回はその中でも変革期真っ只中の流通業界における最新の業界動向とメーカーの抱えるニーズについて述べます。

現在流通業界はインターネットの発達により、大変革期を迎えています。EC通販の市場規模は経済産業省が去年行った調査によれば、2015年は、国内 BtoC-ECの市場規模は13.8兆円(前年比7.6%増)、国内 BtoB-EC市場規模は288兆円(前年比3.0%増)と共に増加傾向にあります。しかしそうした中で人手不足が深刻な業界の課題となっており、あらゆる業界の中でも特に自動化・AI化に熱心に取組んでいます。例えばAmazonが川崎に昨年12月に建てた新物流倉庫では、最新の商品管理システム「Amazon Robotics」が採用されています。その結果、従来の半分の人員で運営が可能となりました。同社の最新物流システムには日本のサプライヤーも多大に貢献しています。またAmazonがシアトルにオープンした実験店舗、Amazon GOは完全無人の店舗であり、お客の動きと陳列された商品の動きをカメラやセンサで認識して自動決済を行う仕組みです。同社は全米に400店舗のAmazon GOを広げる予定です。こうした自動化・AI化に欠かせないセンサや小型モーター等の一連の技術をMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)といいます。これは「微小な電気機械システム」とも言われますが、半導体のシリコン基板・ガラス基板・有機材料などに、機械要素部品のセンサ・アクチュエータ・電子回路などをひとまとめにしたミクロンレベル構造を持つデバイスを指します。現在、このMEMSの市場規模は110億ドルと言われていますが、2020年には200億ドルまで拡大すると言われています。これらの情報を部品加工業界に落とし込むと、精密板金・製缶業界はマテハン装置やロボット等のフレーム・ボディ関係の需要が増えます。またMEMSに関連する微細加工の需要も増えるでしょう。これからの成長産業に対して、部品加工業もアンテナを高くしておく必要があります。



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