船井総研「部品加工業」経営FAXレター

最新!海外の成功事例~米国工作機械雑誌 Modern Machine Shopより複合加工機を導入すべき13の理由~

山崎 悠
更新日:2016.07.07

 米国では複合加工はマルチタスキングと呼ばれますが、認知度、重要度が非常に高く扱われており、その情報はマシニング加工や研削加工等と同様のカテゴリー位置を占めています。そしてより米国らしいですが、「複合加工機を導入すべき13の理由」と題したコラムが工作機械雑誌のWEBサイト上に掲載されています。
その13の理由を挙げると、以下の通りになります。
① 部品生産コストの削減(各理由の結果、段取り削減、精度向上、自動運転等により生産コストが下がる)② 精度アップ(累積誤差が発生せず、ワンチャッキングで加工できる)③ 省スペース化(複数の工作機械が集約され省スペースになり、移動コストも下がる)④ 生産量の増大(複合機1台あたりの高生産性+省スペース化で床面積あたりの生産性が上がる)⑤ オンデマンド生産(リードタイム短縮から多品種微量生産が可能となり、会社のキャッシュフローも改善する)⑥ 治具と工具数の削減(1台で加工が可能なため治具点数が減り、余分なツーリングも不要になる)⑦ 自動運転が可能 ⑧ セットアップ時間の省略(使用機械台数が減り、ワークの機械間のハンドリングが少なくなるため段取り時間が改善)⑨ 非付加価値時間の削減(工具交換や治具調整、精度出し等の加工をしていない時間が減る)⑩ 生産リードタイムの圧縮(段取り時間が減り、製品を早く作って出荷することができる)⑪ 安全性の増大(重量ワークの移動が減るため工場内の危険な時間が減る)⑫ 稼働時間の分析が容易(機械台数と工程数が減るため、デジタル管理が容易になる)⑬ ギア、ホブ等の完成品を1台で製作できる  注目すべきはそのほとんどが「削減」「圧縮」等に基づく生産性の向上を言っている点です。5軸マシニングセンタ等に代表される、「複雑形状」「微細形状」といった「既存の仕事よりもさらに高付加価値の加工」という視点とは全く異なり、「既存の加工」をいかに高効率でクリアするかという言及が多いことがポイントです。ヤマザキマザックのインテグレックスが、元は自社工作機械のスピンドルの生産リードタイムを劇的に縮めるために開発されたように、複合加工機は高生産性実現の手段として見なければいけません。



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