船井総研「部品加工業」経営FAXレター

今月の市況
~ 営業利益率15%の会社をつくる、部品加工業「社長」の仕事 ~

片山 和也
更新日:2017.07.28

 

2014年6月に「社員30人までの『町工場』社長業」という5巻セットのCDを発売しましたが、本CDは大変ご好評で、その後3年間で300本近いオーダーをいただきました。ただし、それから3年間が経過し、当時と現在とでは時代背景も大きく異なってきました。そこで今回、本CDを全面的にリニューアルし、「受託加工で営業利益利率15%超の会社をつくる! 最新!2017年版「部品加工業」社長の仕事CD全5巻」として、ご注文受付をスタートしました(インターネットに「部品加工業 社長の仕事CD」とご入力いただけると、無料の解説プロモーション動画(2分弱)をご覧いただけます)。

3年前の2014年といえば、2013年からスタートしたアベノミクスのおかげで円安基調となり、製造業が全般的に盛り返し始めていた時期です。部品加工業の多くも「忙しいけど儲からない」状態となり、仕事内容のあり方を各社見直しはじめたのがこの時期です。その後、「IoT・ビッグデータ」あるいは「次世代自動車」という成長分野が市場を牽引したこともあり、現在に至るまで部品加工業は好調です。その中で飛躍的に収益性を高め、付加価値率を10ポイント以上アップして、営業利益率も10%をはるかに超えて15%を達成する会員企業様も多くでてきました。

今、ファクトリービジネス研究会 部品加工業経営部会の会員企業様は、東京・大阪・名古屋3会場合わせて107社いらっしゃいます。うち2割以上の会員企業様が営業利益率10%超えは達成しておられ、1割近くの会員企業様は15%超えとなっています。「製造業は儲からない」ましてや「下請け型企業は儲からない」といわれますが、製造業は儲かる、また受託型製造業もやり方次第で儲かる、ということを実証できていると思います。日本の国力の基盤となっているのはいうまでもなく製造業ですが、その製造業の競争力の源泉が幅広いサプライチェーンを構成する部品加工業の集積です。さらに部品加工業の発展を図るためには今までの町工場観、いわゆる汗水たらして働いているけども儲からず、親会社からいじめられる、というステレオタイプの中小製造業観を払しょくし、「部品加工業は儲かる」「中途半端な大手企業で働くより、地域に根差す部品加工業で働いた方が安定している」と世間に認知させることが、部品加工業の発展につながります。またそれが、私どもファクトリービジネス研究会の理念であり哲学でもあります。

自社ブランド商品を持つことが必ずしも企業永続につながらないこと、逆に場合によっては企業永続の足かせになることはスウェーデンの携帯メーカーノキアや、ここ10年くらいで消滅していった日本の大手家電メーカーの姿をみていれば理解できると思います。逆にBtoB(対法人取引)を徹底的に掘り下げ、その時代、時代の「勝ち組」顧客の需要に対応していく受託型製造業の方が、企業永続ということを考えると有利なのではないかと思います。また昔から、外国から導入したものでも「道」の精神に置き換え、とにかくその分野を徹底的に深堀することに長けた日本人にとって、この部品加工という分野は非常に向いているのではないでしょうか。

ただしこの様に部品加工業で営業利益率10%以上の収益をあげ、また何らかの形で継続的に成長を遂げ、自社を永続させていく為には1つの条件があります。それは自社の日本一を目指せるであろう「強み」を認識し、それを顧客価値に置き換えて深めていくことです。あらゆるビジネスでそうですが、特に部品加工業においては自社の「強み」を正しく把握することが何よりも重要です。 今回のCDでは特にその点について、具体的な方法論や実際の事例を交えてわかりやすくお伝えしています。ぜひ一人でも多くの経営者の方にお聴きいただければと思います。



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