船井総研「部品加工業」経営FAXレター

スグ出来る!部品加工業のための「最新」生産性アップ事例~人作業の「標準化」で生産性をアップさせたC社の事例~

髙野 雄輔
更新日:2016.05.26

 今回は、板金加工業C社にて行った、属人作業を標準化することで生産性アップに成功した事例をお伝えします。この会員企業C社では、多くの板金加工業と同様に多品種少量生産を行っていますが、生産量が伸びないのに残業時間ばかり増える、といったことが発生し、儲けが出にくい状態となっていました。そこで、実際に作業している社員の動きを分析すると、興味深いことが分かってきました。それは、同じ製品を製作するのに必要な段取りや、切断・曲げ・穴あけ・組立・溶接などの作業の手順が人によってまちまちで、完成に至るまでの時間に大きな差がでている、ということでした。そこでC社は作業の標準化を行い全体のレベルアップを図ることで生産性を向上させることに着手しました。まず、自社が手掛ける製品をある程度カテゴリー分けし、その製品カテゴリー毎の代表的な仕様を決定しました。その上で、それらの製造工程を作業レベルで細かく分割し、標準作業時間(ST)を設定したのです。
 この標準作業時間(ST)の設定によって「この時間を目標に作らないといけない」という意識が作業員に植え付けることに成功したのです。その結果、同様の生産量でも残業時間が大幅に低減した上、これを若手の教育にも応用することで仕事を早く覚えさせることに成功し、若手社員の早期戦力化にも役立てています。多品種少量生産が多い部品加工業でまだまだ手付かずの作業標準化においては、「その作業はムダなく本当に必要な動きができているか?」を作業者自身が意識し、生産性を上げていく仕組みづくりが必要です。

 



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