
片山 和也
更新日:2015.05.28
大手企業を中心に製造業の海外移転が進んでいます。こうした海外移転の多くは、大量生産を前提とした消費財や汎用品であり、多品種少量・微量生産が前提の生産財や特殊品は、依然国内での生産が続けられています。
そもそも日本の製造業の強みは、町工場による分散生産体制にあります。この分散生産体制によって、大手企業はフレキシブルな開発・設計・試作・テスト生産が行えるのであり、町工場はこうした本来の自らの役割を認識する必要があります。