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ちょっと気軽にIoTする時代

45日に開催されたファクトリービジネス研究会:部品加工業・セットメーカー経営部会では、日本ものづくり大賞を受賞された、i smart technologies様にお越し頂き、同社が手掛けているIoTシステムについてご講演頂きました。

 

講演の要旨を簡単に説明すると、①数十円程度の安価な磁気センサや光センサを用いることで、どんな古い昭和の機械でも稼働状況を見える化することができ、②生産個数やラインストップ、稼働率までもが把握できる。そして③その抽出データを分析することで、課題見つけ出し、カイゼンに繋げ生産性をアップさせる、というものです。こうした機器とシステム・およびコンサルテーションを提供しているのが同社です。

 

このような安価なセンサを使って機械の状況を把握するという手法は、みなさんもご存じの通り目新しいものではありません。

 

しかし、我々が認識を変えなければならない一つのポイントは、こうしたシステムが安価に、しかも簡単に導入できるようになった、ということでしょう。

 

安価に簡易的なシステムが組める具体例をお話しします。例えば、アマゾンでも5000円くらいから販売されているラスベリーパイ(通称ラズパイ)と呼ばれるマザーボードはオープンソースであり、少しマイコンの知識がある人なら光センサ・磁気センサ・温度センサなど様々なセンサを繋げることが出来ます。

従って、それを応用すれば機器の状況を数値化できるというわけです。例えばボール盤が回っている時間を簡易的に測定するだけなら、数千円でシステムが組めてしまうのです。

 

こうしたIoT機器を導入することの目的は、最終的には、もちろん効率を上げたり生産性を向上させたりということです。

 

しかし、もっと根源的な問題を解決できることを忘れてはいけません。

つまり、「カイゼンに繋げるための経営と現場の共通言語ができる」という事です。

 

会社で生産性が議論される際にするよく耳にするのは、経営側は「もっと生産性を上げられるはず」だと言い、一方で現場は「これ以上ムリ。機械や人を入れてくれないと生産性を上げられない」というケースです。数値化されていないので感覚的な議論になり、話がかみ合わず、結局何も進まないということになってしまいます。

 

こうした状態の中で、仮に一つの指標として「機械の稼働時間」というものが見える化できたとするとどうでしょうか?

 

フルに稼働しなければならない機械の稼働時間が100時間というデータが出たのなら、100時間という稼働時間を、10%アップの110時間にするためにはどうすればいいか?という具体的な質問・指示を現場に投げかけることができるようになります。

 

安価に、そして簡単にIoT機器が導入することができるようになった今、最後のハードルとなるのは、もしかして、経営者の方々のマインドだけ、という事なのかも知れません。

 

これまで確かなモノづくりを続け、そして幾多の荒波を乗り越えてこられた製造業の方々は、どうしても確実なことや成功がある程度見えないと着手できない、という傾向が強いようです。しかし、例えば著しいスピードで成長するGoogleは「遅いより早いほうがいい」と言い、ベータ版をリリースしてから何度も検証・改善を繰り返し、最終的な製品にブラッシュアップしていきます。ソフトとハードという違いはあれど、これは見習っていくべき考え方ではないかと思うのです。

 

なお、i smart technologies様では、機器とシステム一式を、一定期間貸し出してくれる無料モニタリングサービスを提供していますので、ちょっと試しに使ってみる、ことをぜひともお奨めしたいと思います。

 

ちなみに、422日から始まる船井総研主催のグレートカンパニーツアーは、インダストリー4.0の本場:ドイツへの視察です。今回、私も参加することになりましたので、ドイツではどうなのか?ポイントは何か?日本の中小製造業に取り入れるにはどこから着手すればいいか?といった視点で視察を行い、その考察を皆さんにシェアしたいと思います。


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